2016年4月にFord 、Lyft、Uber、Volvo、そしてWaymo によって設立されたSelf-Driving Coalition for Safer Streets(より安全な道路のための自動運転連合)が、先週(記事は3月10日)そのメンバーを倍増させた。ただし、より多くの自動車メーカーや有名ハイテク企業を追加したのではなく、同連合は、むしろ自動運転の実現に際して本当に関連の深い幾つかの組織を追加したのだ、それらは以下のような組織だ:Mothers Against Drunk Driving(MADD:飲酒運転に反対する母親の会)、National Federation of the Blind(米国盲人連盟)、United Spinal Association(米国脊髄協会)、R Street Institute、そしてMobility 4 All(万人のための移動手段)。
多くの人びとが、完全自動運転車の中で居眠りしながら帰宅したり、バーで飲んだ後に自動運転車を呼び出そうと夢見ている一方で、自動運転車を移動手段に対する障壁の1つを取り除く手段だとみる一群の人びとがいる(もちろんあなたがバーに自動運転Uberを呼び出して帰宅したら、MADDは喜んでくれるだろう)。
連合の新しいメンバーは、グループに法的専門知識をもたらすだけでなく、技術的挑戦と同様に規制上の課題にも取り組むことになる。特に盲人連盟は、10年以上にわたり研究と実験の場でアクセス可能なユーザーインターフェースに取り組んできたことを指摘している。Mobility 4 Allは、何らかの理由で運転ができない人たちに対して、アクセスを可能にする取り組みを行っている。特に対象としているのは障碍者並びに高齢者だ。この場での取り組みは、連合のゴールである完全自動運転車の安全で迅速な普及に、未来の自動運転車が合致するように注力することになる。
とりあえず、1人の男が自動運転車の夢に賭けている。昨年の9月、四肢麻痺を持つ元プロレースカードライバーのSam Schmidtが、自動運転車の免許を受けた最初の人物になったのだ。ネバダ州が、特別仕様のCorvette Z06を、声と頭の動きそして呼吸で運転するSchmidtに対して、免許証を与えたのだ。これによって彼は、車の改造を行ったArrow Electronicsと一緒に車のテストを行うテストコースへの短い距離を往復することができたのだ。
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(翻訳:Sako)