SkydioはAndreessen HorowitzのGrowth Fundが主導するシリーズDで1億7000万ドル(約181億円)を調達した。これによりSkydioの調達金額の合計は3億4000万ドル(約362億円)となり、調達後のバリュエーションは10億ドル(約1065億円)を超えて、ユニコーンの仲間入りを果たす。同社は2020年にエンタープライズ市場に参入し、今回の資金調達はそれに続いて実施された。調達した巨額の資金はグローバルな事業拡大と製品開発の加速のために使われる予定だ。
2020年7月にSkydioはシリーズCで1億ドル(約106億5000万円)を調達したと発表し、初のエンタープライズ向けドローンであるX2も公開した。商用およびエンタープライズの顧客向けに一連のソフトウェアも公開し、2014年の創業以来取り組んできたコンシューマ向けドローン市場から初めてエンタープライズ市場に乗り出した。
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Skydioの最初のドローンであるR1はその自律機能が高く評価され、賞賛を浴びた。レジャー用ドローンメーカーのDJIなどその当時に他社から出ていたコンシューマ向けドローンとは異なり、R1は人間が操作をしなくても障害物を避けながら目標を追いかけて撮影することができる。その後Skydioは2019年に2つ目の製品であるSkyedio 2を発売し、自律的な追跡とビデオ機能を強化しつつ価格を2分の1以下にした。
2020年後半にSkydioはエンタープライズや政府機関の顧客に対応するために上級職の人材を迎えた。Teslaや3Dプリンティング企業のCarbonで経験を積んだソフトウェア開発責任者の他、製品とエンジニアリングに携わるSamsaraのエグゼクティブ2名を同時に雇用した。Samsaraは大企業がクラウドベースで業務用車両を管理するプラットフォームを提供する企業だ。
商用、公共事業、エンタープライズ向けに利用されるSkydioのテクノロジーは多岐にわたる。すでに同社は公益企業、消防、建築会社などの多くの組織と、遠隔調査や緊急対応、都市計画などの分野で連携している。また米国で実績を上げていることから、防衛分野への応用に対する関心の高まりを優位に利用できる立場にある。
Andreessen Horowitzは以前にSkydioのシリーズAラウンドを主導した。今回のシリーズDには、Lines Capital、Next47、IVP、UP.Partnersが参加した。
カテゴリー:ドローン
タグ:Skydio、資金調達、ユニコーン
画像クレジット:Skydio
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(文:Darrell Etherington、翻訳:Kaori Koyama)