米国時間6月15日、2018年に創業しこれまでステルスだったScythe Roboticsが1380万ドル(約15億2000万円)のシリーズAを発表した。このラウンドを主導したのはInspired Capitalで、True Ventures、Zigg Capital、Lemnosが参加した。Scytheはコロラド州ボールダーを拠点とする造園ロボティクス企業で、True Ventureが主導した400万ドル(約4億4000万円)のシードラウンドなどと合わせて、これまでの調達金額は1860万ドル(約20億5000万円)となった。
Scytheの最初の製品は自律型芝刈り機で、RaaS(ロボット・アズ・ア・サービス)として提供されている。この方法は企業や産業界で、基本的には定期的なアップデートやメンテナンスも含めてレンタルでロボットを提供する場合に人気が高まりつつある。Scytheが芝を刈った面積に応じて顧客に課金している点は興味深い。
芝を刈る際に8台のHDRカメラとさまざまなセンサーを利用して人や動物、各種の障害物を避けるように設計されている。当然、ロボットの効率を上げるためにデータもたくさん収集する。造園はロボットにとっては比較的難易度が低い。広い面積を刈る人にとって自動化の意義は間違いなく大きい。ゴルフ場整備車輌のToroは最近Left Hand Roboticsを買収し、iRobotは芝刈りロボットを発表した(遅れているが)。
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Scytheの共同創業者でCEOのJack Morrison(ジャック・モリソン)氏は発表の中で「これまで造園業者には需要に応えゼロエミッションで操業するためのテクノロジーパートナーがいませんでした。我々がそのパートナーです。当社の自律型芝刈り機はエコに貢献しつつ造園業者の成長につながります。最先端の自律機能と堅牢なオール電化設計を組み合わせてこれまでの芝刈り機よりも大幅に信頼性、生産性、安全性を高めるためにゼロから開発しています」と述べた。
今回調達した資金はコロラド、テキサス、フロリダにあるオフィスの増員、製品の研究開発、芝刈り機の新規顧客獲得に使われる予定だ。
カテゴリー:ロボティクス
タグ:Scythe Robotics、造園、芝刈り / 芝刈り機、資金調達、自動運転
画像クレジット:Scythe Robotics
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(文:Brian Heater、翻訳:Kaori Koyama)