解雇された社員がメモでFacebookの世界的な政治操作に対するいい加減な対応を非難

元Facebook(フェイスブック)のデータサイエンティストが、去り際に残した詳細なメモで、世界中の政治に影響に与えている偽アカウントや偽アクティビティへの対応が恣意的で、遅く、一般的に不十分な対応だと非難している。

BuzzFeed Newsがそのメモの全文を入手しその抜粋を公開しているが、全文を読むに価値は十分ある。

記事には、Sophie Zhang(ソフィー・チャン)氏は2020年9月初めに解雇されたとあるが、彼女によるとその理由は、同社の優先事項と広範な不正行為への対応について経営陣との間で意見の相違が続いていたことが理由だという。

6600ワードのメモの中で、チャン氏は通常のスパムに大きく重点を置くシステムについて説明している。しか扱わないシステムを問題視している。もちろんスパムはプラットフォームにとって大きな問題だ。しかし選挙に影響を与えようとする「組織的で根拠のない行い」には、それほど優先度もリソースも与えられていない。

BuzzFeed Newsが報じたメモは次のとおりだ。

フェイスブックの短期的な決定がPRとネガティブな注目を集める可能性に大きく動かされていることは市民道徳的の領域では公然の秘密だ。それが他の人がマスコミに行くと脅し始めたときに、エスカレーションの優先順位が上がるのを目にしてきた理由であり、もし意味がある問題であれば、注目を集め、報道の火種となり、会社がこの領域にもっと注目するように説得できただろうという根拠に基づき、私の市民活動には影響力がないと組織のリーダーから知らされた理由だ。

全体的に、私の組織、そしてフェイスブックは、大きな問題に焦点を当てており、そのアプローチはスパムに固執している。市民的な側面は、量が少ないため軽視され、その不釣り合いな影響は無視されてきた。。

このメモにあるチャン氏の主張とされるメモの項目について、フェイスブックにコメントを求めた。

  • 大規模な政治的操作がホンジュラスで行われたのは、フェイスブックがそれを阻止しようとした数週間後のことだった。
  • アゼルバイジャンの組織的操作キャンペーンはその後1年間調査されなかった。
  • 米国とブラジルで行われた2018年の選挙では、1000万以上のフェイクリアクションとフェイクアカウントが公表されず削除された。
  • 2020年2月のインド・デリーにおける大規模な政治的影響力のあるキャンペーンは報告されなかった。
  • スペインと米国における新型コロナウイルス関連の偽情報キャンペーンで、この春に67万2000のアカウントが削除されたが、公表されなかった。
  • 誤情報キャンペーンを追求するかどうかは、チャン氏のような中堅社員に任されているが、彼女は「何の監督もしていない」と主張している。
  • 市民的道徳の活動組織にチャン氏に対してさらにリソースを割こうとしたため、彼女は解雇された。

フェイスブックの担当副社長であるGuy Rosen(ガイ・ローゼン)氏は、ツイートでそのメモを軽視し、チャン氏は「fake likes(偽のいいね!)」(偽のいいね!)のことについていっていると述べた。ローゼン氏は「業界や政府の他のチームと同じく、私たちは世界的に最も緊急で有害な脅威を阻止することを優先している。「fake likes」は、その中の1つではない」と話している。確かにチャン氏の記述の一部は偽のエンゲージメントだがそれがすべてではなく、また優先順位に関するフェイスブックの判断は、このメモが論じている問題の一部だ。

このメモは、多くの人が疑っていたことが本当だとはっきり書かれている。フェイスブックは「強さと有能なイメージを見せようとしているが、現実にはその行動の多くが行き当たりばったりで偶然の事故」だ。それだけでなく、フェイスブックのこの種の問題への取り組み方は、会社自身よって高度に調整されており、完全で正確なものではないようだ。

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タグ:Facebook

画像クレジット:Bryce Durbin/TechCrunch

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

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