ボットが熱い。Facebookが今春のF8でチャットボットを持ち込んだことをきっかけに、今では、企業のカスタマーサービスのページ、eコマース、エンタテイメントなどなど、犬も歩けばボットに当たるご時世になった。
でも、有能なデベロッパーを抱えてない個人や零細企業は、どうやってボットを作ればよいのか?
そこで、Octane AIが登場。それは、メディア界の名士Ben Parrと、起業マニアのMatt Schlicht、そしてOmegleのファウンダーLeif K-Brooksが作ったスタートアップだ。彼らは、人気の高いFacebookグループとデジタルマガジンで、ボット界の名士にもなった。
WixやWeeblyは万人向けのWebサイトデザインツールだが、Octane AIはそれらのチャットボット版だ。まるで幼児用お絵かきページのように、簡単にボットを作れる。私にもできた。簡単な挨拶をするだけの、ボットだけどね。
Evernoteの協同ファウンダーでGeneral CatalystのパートナーPhil Libinが、なんでOctaneに150万ドルも投資するのか、説明してくれた。彼の説では、“ボットはテクノロジーと対話するためのとっても自然な方法だ”。しかもOctaneは、ファウンダーたちのまわりに、すでにコミュニティができていることにも、感心した。
50 CentやAerosmithなど、すでに強力な顧客もいるOctaneは、今はFacebookに力を入れつつ、今後はSMSやiMessage、Slack、一般のWebサイトにも手を広げていきたい、と言っている。
“これは大企業だけでなく、誰にも必要なものだと思う”、とSchlichtは語る。
ボットは単なるギミック…手先の小細工…ではない、と信ずるParrは曰く、“時間を節約できるからね、実際に。そして、タイム・イズ・マネーだよ。あらゆる企業が、使って得をするツールだな”。