Month to MasterのMax Deutsch(マックス・ドイチュ)氏を、あなたもご存知かもしれない。彼の1年という短寿命だった自己改良プログラムは、誰もが1カ月で何かの分野のエキスパートになることを目指した。例えば、ルービックキューブを20秒で解けるようになったり、外国語で30分会話できたり、あるいはチェスで世界チャンピオンのMagnus Carlsen(マグヌス・カールセン)氏に勝てるようになる。最後のチェスではドイチュ氏側が負けた。
今回、ドイチュ氏と共同創業者Valentin Perez(バレンティン・ペレス)氏が立ち上げたMonthlyは、ドイチュ氏によると「テクノロジーの力を借りてもっと多くの人びとが短期間でエキスパートになれることを目指す」とのこと。
Monthlyは、エキスパートや各分野のセレブが教える30日のクラスを提供する。その先生はYouTubeのチャンネル登録者が数十万以上という人が多い。例えば、Andrew Huangは(アンドリュー・ファン)氏は音楽プロデュースのクラスを教える。Daria Callie(ダリア・カーリー)氏は写実的肖像画の描き方を教える。そしてStevie Mackey(スティービー・マッキー)氏は歌のクラスを教える。
クラスに入学すると毎日課題が出る。実技指導ビデオを1日中見るという課題もあれば、次の日は実際に何かの実技を練習するなど。クラスはオンラインだが、入学日と受講期間は厳格に決まっている。今入学を受け付けているクラスはファン氏のクラスだけだ。
Monthlyのやり方がいつでも好きなときに受講できるオンライン学習の利点に反していることをドイチュ氏は認めるが、でも彼によると、学習者の自由度が大きいと「また今度にしよう」と受講を先に延ばして中途挫折することが多いそうだ。
音楽プロデュースのクラス
クラスの開講日と終了日をはっきり決めることによって「自分に対するコミットメントをもっとまじめに見るようになり、その結果、より真剣に学習して、自分の憧れを実現しようという意欲を持つようになる」そうだ。
20名ぐらいの同級生グループがあり受講者はその一員になる。そこでは課題を共有したり、フィードバックの発信や受信ができる。ドイチュ氏によると「そして最後には人に自慢でき、社会に対して誇れるような具体的な何かが作り出されている」。それは、録音した声かもしれないし、撮影したムービー、描いた絵画、などなど、さまざまな具体的なものだ。
料金はクラスによって179ドルから279ドルまで。先生の取り分は生徒がMonthlyからサインアップしたか、先生の宣伝からかで異なる。いずれにしてもドイチュ氏によるとコースの作者が十分満足する額の取り分だそうだ。
資金に関してMonthlyは、FloodgateのAnn Miura-Ko(アン・ミウラ・コー)氏や前にドイチュ氏がプロダクトマネージャーだったIntuitの創業者のScott Cook(スコット・クック)氏、そしてOVO FundのEric Chen(エリック。チェン)氏らからすでに調達している。金額は非公開だ。
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画像クレジット: Monthly
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)