ThrillistとNowThis、The Dodo、Seeker、PopSugarを所有するGroup Nine MediaがSECに提出した文書によると、同社はSPACを作る最新の企業になるらしい。
SPAC(特別買収目的会社)と呼ばれるこの特殊な企業は、作った時点では中身がないため白紙小切手企業とも呼ばれているが公開市場から資金を調達する方法として人気になっている。提出文書によるとGroup NineはSPACを「合併と資本株式の交換、資産取得(企業買収)、株式購入、再編成または同類企業の結合を可能にする」ために作ろうとしている。
さらに続けて同社は、特定の買収ターゲットを想定しておらずそれに関する「いかなる実質的議論」もなかった、と主張している。関心があるのはデジタルメディアであり、また「それに隣接する産業」すなわちソーシャルメディアやeコマース、イベント、デジタル出版、マーケティングなどの業種だ。
デジタルメディア企業の資産の整理統合は、何年も前から何度も持ち上がるテーマだった。たとえばBuzzFeedのCEOであるJonah Peretti(ジョナ・ペレッティ)氏は、整理統合されたデジタルメディアエンティティ(NYTimes記事)には、Facebook(フェイスブック)やGoogle(グーグル)と交渉できるより強力な力があると述べ、実際に彼は最近、TechCrunchのオーナーであるVerizon MediaからHuffPostを買収した。
Group Nine自身も、それまで独立のデジタル企業だった複数企業の集合体であり、それをCEOのBen Lerer(ベン・レラー)氏が束ねて仕切り、2019年にはPopSugarを買収して(未訳記事)大きくなった。The Wall Street Journalが最近の記事で、同社がSPACを検討中と報じている。
「デジタルメディアの分野は現在、整理統合の好機と思われる。デジタルメディア企業はそのエコシステムの中で競合し、長期的には株主に価値を還元するために、力のあるポートフォリオをインフラとして持つスケールアップしたプラットフォームであることを必要としている」とGroup NineのSEC文書には書かれている。
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)