買取価格比較サイト「ヒカカク!」や匿名質問サービス「Peing – 質問箱(ペイング)」などを提供するジラフは3月1日、アドウェイズと梶原大輔氏および匿名の個人投資家を引受先とした第三者割当増資により、約7000万円を調達したことを明らかにした。
合わせて個人投資家として参加している梶原大輔氏が同社の技術顧問になることも発表している(梶原氏はヤフーを経てグリーに入社後、執行役員に就任。インフラストラクチャ本部長や開発本部長を歴任した人物)。
今回の調達はジラフが2017年11月に実施したシリーズBの追加増資という形で、調達金額は総額で約5億円となる。シリーズBでジラフに出資した投資家陣は以下の通りだ。
- アイ・マーキュリーキャピタル
- アドウェイズ
- アドベンチャー
- 梶原大輔氏
- グリー
- 佐々木俊介氏
- ドリームインキュベータ
- メルカリ
- ベンチャーユナイテッド
- その他個人投資家1名
アドウェイズ、ドリームインキュベータ、佐々木俊介氏はシリーズAに続いて2度目の出資となる。
なおジラフは2017年8月に「CASH」運営のバンクから数百万円規模の資金調達をしているほか、同年3月に1.3億円を、2015年10月にも複数の投資家から4120万円を調達している。
これまでTechCrunch Japanでも紹介してきたように、ジラフでは2014年9月にリリースしたヒカカク!を始め、修理価格比較サイトの「最安修理ドットコム」や中古スマホに特化したフリマサイト「スマホのマーケット」、スマホの即時買取サービス「スママDASH」などリユース領域で複数のサービスを展開してきた。
昨年12月には匿名質問サービスのPeingを買収。累計120万アカウントを突破し、2018年2月にはスマホアプリの提供も始めている。
ジラフでは今回の調達を踏まえて引き続き各事業の成長を目指す方針。加えて同社代表取締役社長の麻生輝明氏によると、現時点で詳しい内容は非公開だが「直近で即時買取の横展開を考えている」とのこと。
これまでもひとつのプロダクトに固執するのではなく、機会があれば積極的に新規事業にチャレンジしてきたジラフ。近いうちにまた新たなサービスが生まれるのかもしれない。