AIとIoTによる空き情報を配信するVACAN(バカン)は6月14日、東京都議会議員選挙において、東京都練馬区が期日前投票所に混雑可視化サービスを導入すると発表した。
昨今のコロナ禍においては、感染拡大防止のために人と人との間に距離を確保する社会的距離(ソーシャルディスタンス)などが求められており、投票所でも人が集中することを避けた分散投票が重要となっている。2021年1月22日には、総務省から各自治体に対して「投票所などの混雑情報の積極的な提供を求める」通達が新たに出されたという。
VACANは、マップ上で近くの施設などの空き・混雑状況を一覧できる「VACAN Maps」という機能を備えており、期日前投票する人はこのVACAN MapsにPCやスマートフォン等でアクセスすることで、投票所の位置や混み具合を「空いています」「やや混雑」「混雑」の3段階で確認できるようになる。混み具合の情報は、期日前投票所の職員がインターネット上の管理画面から操作することで更新する。
また、投票所の混雑可視化はカメラなどによる解析でも行えるものの、一時的な利用である中でカメラなどのハードウェアなどを購入・設置するのは導入コストが高いといった課題があったという。一方VACANの場合は、職員が手元のスマートフォンおよびPCから入力するだけで可視化が可能なため、導入にかかるコストが低く、すぐに利用が可能としている。
さらにVACANでは、混雑状況だけでなく、地図上で場所や投票日といった選挙に関する情報を一括で確認できるため、利用者がよりスムーズに投票しやすくなるなどの効果も期待できる。なお、この投票所向け混雑可視化サービスはすでに板橋区や館林市、藤枝市など複数の自治体でも導入されているそうだ。
VACANは、混雑を可視化し住民が自主的に密を避けやすくすることで、少しでも投票しやすい環境の整備をサポートし、投票率の向上を目指すとしている。
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