昨年は月額定額制飲み放題を可能とするカードの店舗販売を開始したアンドモワが話題となったが、同様の取り組みを行なっていた居酒屋チェーンの金の蔵はその要素を自社アプリに実装した。
店舗集客に特化したアプリCRMプラットフォームサービス「Insight Core(インサイトコア)」の開発および運営を行うエンターモーションは3月6日、居酒屋ブランド金の蔵のモバイルアプリ「金の蔵公式アプリ」に、新機能としてサブスク型の「お得定期券」機能を追加実装し、リリースしたと発表。
エンターモーションいわく、「居酒屋業態で自社アプリを活用したサブスクリプションサービスを提供するのは、日本初の試みとなる」のだという。
金の蔵のサブスクでは通常1800円の「プレミアム飲み放題120分」が月額4000円で利用できる。生ビール、ハイボール、サワー、カクテルを含む60種類以上のメニューの飲み放題が定額で毎日楽しめる。だが料理は含まれず、対象店舗限定だということは付け加えておこう。
利用するには、アプリをダウンロードし、プランを登録。そして店舗では店員にチケットを提示する。
このサブスクの仕組みの裏にあるのがエンターモーションのInsight Core。Insight Coreはスマホアプリのプランニングから開発、運営までを統合的にサポートする、店舗集客に特化したアプリCRMプラットフォームサービスだ。
2003年に創立したエンターモーションは、もともと企業のO2O(オンラインからオフラインの購買行動を促進する施策)を推進するオウンドメディアの受託開発事業を10年以上に渡り展開していたが、2017年11月頃に現在の事業モデルへとピボットした。
そんな同社は3月1日、Insight Coreの新たなCRM機能となるサブスク型の「お得定期券」と呼ばれる機能をリリースし、金の蔵が同機能導入の第一号となった。
エンターモーションいわく、金の蔵のような飲食店はサブスクを導入することで、リピーターの増加、毎月の固定売上、ロイヤルユーザーの満足度向上による関係強化などが期待できるのだという。