電動スクーター戦争は続く、Lyftが新スクーターを相次ぎ投入

Lyftは、サンフランシスコ・ベイエリア向けの車輪がピンク色をした電動バイクを公開したのに続き、同じものをコロラド州デンバーにも導入しようとしている。Lyftによると、これらのスクーターはより頑丈に作られていて、よりパワフルなバッテリーとハンドブレーキを搭載しているとのことだ。

しかし一見、同社の最初の電動バイクより特段頑丈で持ちが良いようには見えない。だがLyftはこれらのスクーターは折り畳むことができず、そして以前よりも重くなって安定性が増し、航空機グレードのアルミで作られているとしている。このスクーターはSegway Ninebotとの提携でつくられていて、両社は今年1月にModel Maxを発表していた。

電動スクーターシェアリングのサービスではスクーターの摩耗が大きな問題、という認識のもとにModel Maxはデザインされた。Model Maxはより頑丈で乗り心地がよく、バッテリーフル充電時の航続距離は以前15マイルだったのが37.5マイルになるなど運用効率も高いようだ。

またデコボコ路面の対策として、Model Maxでは従来の8インチのかわりに10インチの空気式タイヤを前輪と後輪に採用している。そしてベースボードも広くなっている。

「この新しいモデルでLyftはライダー体験を次のレベルにもっていく」とLyftの自転車・スクーター・歩行者政策の責任者Caroline Samponaro氏は発表文で述べている。「初めてスクーターに我々のシンボルカラーであるピンク色の車輪を搭載した。個人所有の車のためではなく人のための町、というLyftの将来のビジョンでは間違いなくスクーターが中心にくる」。

気づいている人もいるだろうが、電動スクーターシェアの業界では現在さまざまな動きがみられる。今週初め、BirdはScootの買収を認めた。Scootはサンフランシスコでのサービス提供が許可されている。

ワシントンD.C.で開かれたUber Elevate Summitで、Uberは最新の電動スクーターを発表した。非公開企業V2との提携のもとに作られたJUMP電動スクーターは大きなフレームとハンドブレーキでより頑丈に、そして安全になっている。

D.C.にいる間、私はJUMPやSpin、Bird、そしてLyftなどいくつかのスクーターに乗った。JUMPのスクーターは他のスクーターよりもデコボコ道で乗りやすく、LyftのV1 は乗っていて楽しかった。しかし、バッテリー切れだったり予約済みだったりするスクーター、それから修理の必要があるスクーターや加速に欠陥があったり急に加速したりするスクーターなど、電動スクーターのシェアリングについていくぶん冷めた気持ちになったのは否めない。

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(翻訳・Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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