電動垂直離着陸機のスタートアップVolocopterが欧州航空安全機から安全承認代行権を取得

電動垂直離着陸機(eVTOL)のスタートアップであるドイツのVolocotper(ヴォロコプター)が、欧州航空安全機関(EASA)から安全認証作業を代行する権限(DOA、Design Organisations Approvals)を受けた。これはVolocopterが航空機の開発と製造において実施してきたプロセスが、商業用にeVTOLを展開する計画を推進できるレベルに達したものであるというEUによる認定だ。

これにより、Volocopterは商用化を進めるうえで大きなアドバンテージを得た。ドイツを拠点とするこの会社は今年、商品を運ぶために設計された貨物バージョンの機体を生産する計画を発表し、農業での使用に焦点を当ててJohn Deereと提携し、機体テストを行うことを明らかにしている。また一方で同社は、都市にて乗員を輸送することを目的とした 「エアタクシー」 の計画も進めている。

これまでVolocopterは、シンガポールとシュツットガルトにて、乗客を乗せた機体での試験を実施してきた。同社は今年の初めに5000万ユーロ(約60億円)の資金調達ラウンドを発表し、2〜3年のうちに一般向けサービスを開始したいと考えている。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter