[筆者: Connie Loizos]
【抄訳】
“電子部品積み木”(上図)LittleBitsは、部品をお互いにパチンパチンとはめてつないでいくだけで、子どもでも、そして大人の設計者同士でも、ロボットや、その他さまざまなプロダクトを作れる。同社はこのほど、DFJ GrowthがリードするシリーズBのラウンドで4420万ドルを調達し、DFJの専務取締役Barry Schulerを取締役会に迎えた。
このラウンドにはMorgan StanleyやAlternative Investment Partners、Grishin Robotics、Wamda Capitalなども参加し、これまでの投資家Foundry Group、True Ventures、VegasTechFund、Two Sigma Ventures、Khosla Venturesらも加わった。
社員90名の同社にとって今回の投資は、VCたちの同社に対する大きな確信を表している。小さな電子部品モジュールをいろんなサイズのキットにまとめて売ってきた同社は、これまでの4回のラウンドでわずか1560万ドルを獲得しただけだった。
ファウンダでCEOのAyah Bdeirによると、今回の資金は同社の今後の複数の成長プランに投じられる。ひとつは、SalesforceやSAPやTwilioなどの企業がすでに始めている、社内のクリエティビティワークショップにおける新製品開発の試行用に、LittleBitsの使いやすいコンポーネントをさらに積極的に提供して行くことだ。
今企業が研究開発用に買っているコンポーネント集は、LittleBitsの“pro library”と呼ばれる売価5000ドルのキットで、その中には304のモジュールが収められている。しかしLittleBitsは今後このやり方を改めて、会員制により、毎月いろんなコンポーネントを提供していくようにしたい。
“LittleBitsの企業顧客はまだ始まったばかりだけど、でも多方面から関心が寄せられている”、と彼女は語る。
今学校関係は70か国で8000名あまりの教師らがLittleBitsのキットを使っているが、この方面も今後もっと伸ばせる。ちなみに昨年の同社の売上の10%が学校だったが、今年は30%に達しそうだ。また、親が子どものために買ってやる100ドルから150ドル程度のキット(シンセサイザーを作れる!)も、今後まだ拡販の可能性があるので、同社は最近、Amazonに次いで Barnes & Nobleともパートナーした。
【後略】