顧客体験を最適化するコミュニティタッチツール「commmune」(コミューン)提供のコミューンは9月28日、シリーズAラウンドにおいて、第三者割当増資として総額4.5億円の資金調達を実施したと発表した。引受先はDNX Ventures、既存株主のUB Ventures。調達した資金は、commmuneのサービス強化のための機能開発、人材採用などにあてる予定。
commmuneは、企業とユーザーをつなげるコミュニティタッチツール。オンライン顧客接点(ユーザーコミュニティ)の構築・運用を通じ、カスタマーサクセス・サポートの効率化、LTVの向上、マーケティング効果の創出を実現する。
これまで企業の顧客接点は、(1)訪問や電話などアナログな手段が多く、(2)目的によりチャネルが分断され、(3)企業から顧客への一方通行のコミュニケーションに偏っており、効率面でも負荷が大きく、また顧客の力を生かすことができずにいた。
これら課題に向き合い、同社は「コミュニティ」を通じ、顧客との共創を実現し、企業と顧客のコミュニケーション効率化とエンゲージメント向上を実現するツールとしてcommmuneを開発、提供を行ってきた。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、リアルな顧客接点が持てなくなった企業のオンライン化ニーズが高まり、同社への問い合わせはそれ以前の約2倍に増加しているという。特に、大手BtoB企業における既存顧客のエンゲージメント向上のための導入が加速しており、企業が顧客接点の変革を迫られていることを実感しているとした。
このような背景も受け、同社はcommmuneを通じて、企業の顧客接点の(1)デジタル化、(2)統合管理、(3)双方向コミュニケーションの提供をさらに加速するため、資金調達を実施したという。