バーやウイスキー愛好家向けのアプリを開発するハイドアウトクラブは3月19日、新サービスとして飲食・小売店向けの受発注管理システム「CONNECT(コネクト)」をリリースすると発表した。
従来、飲食や小売業界における受発注作業は問屋などの卸売業者にFAXや電話などで連絡するというかたちで行われていた。また、業者ごとに連絡手段が異なり混乱が生じてしまうことも課題としてあった。そこで、誰でも使いやすいデザインを目指して開発されたクラウド型の受発注システムがCONNECTだ。
CONNECTの特徴は、発注側と受注側の双方が必ずしも同サービスを導入していなくても受発注業務が行えるという点だ。ハイドアウトクラブ代表取締役の田口雄介氏は、「例えば、発注側のお店がFAXをやめたいのに、受注側の業者がFAXを指定してくるケースがあります。その場合でも、発注側のお店は、CONNECTを通じてFAXやメールで発注書を送ることも可能なため、発注側だけの意思で、業務のオンライン化が可能です」と話す。
ハイドアウトクラブは2018年夏に同サービスのベータ版を公開。導入店舗数は非公開だが、これまでの約半年間での同サービスを通した発注商品数は15万点を越しているという。居酒屋、イタリアン、フレンチ、ラーメン屋、カフェなどの飲食店から、玩具店や美容院など幅広い業種で利用されているという。
ハイドアウトは2015年6月の設立。2016年2月にバーやウイスキー愛好家向けの会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」をリリース。2017年11月にはDGインキュベーションなどから3000万円の資金調達も実施している。