モバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der(オーダー)」などを手がけるShowcase Gigは9月3日、飲食店でスマホから注文できる「SelfU」を正式に提供開始した。本日より新宿の「日本酒原価酒蔵」、川崎の「焼肉じょんじょん」、「肉屋の台所」の都内数店舗で利用できる。今後は虎ノ門の「64 Barrack st.」、秋田の「雫」、新宿の「幸永」にも導入される予定だ。
SelfUを導入した飲食店などの店舗では、顧客が自らのスマホで注文する。スマホでテーブル上などに設置されたQRコードを読み取り、注文ページにアクセスする形だ。
店舗側には、注文を顧客にまかせることで、ホール業務を担当するスタッフを減らすことができるなどといったメリットがある。Showcase Gigによると、テスト導入後に集計した検証結果では、平均値として、導入前と比較して約40%減のホールスタッフ数で店舗運営が出来るようになっていたという。また、タブレット端末の導入が必要なく、コストカットに繋がることも店舗にとっては魅力的だろう。
多言語対応(日本語・英語・中国語)や、顧客が自ら注文することからなる「打ち込み漏れ」や「打ち間違え」の軽減は顧客、店舗の双方にとってメリットとなる。顧客は注文履歴をリアルタイムで確認できる。また、飲み放題機能も用意されており、左上に終了時間までのカウントダウンを表示することも可能だ。
今後は決済機能も実際されるため、レジ業務を担当するスタッフも軽減することができるようになる。顧客はキャッシュレスな飲食体験が可能となるほか、「店舗ごとのポイント付与などを可能にするリワード機能」や、「趣味嗜好に基づいたパーソナライゼーションを提供する機能」の実装が予定されている。
なお、明日9月4日からは「R・ベッカーズ」池袋東口店で新型のセルフ注文決済端末「O:der Kiosk(オーダーキオスク)」が利用可能に。O:der Kioskは、JR東日本グループとShowcase Gig(ショーケース・ギグ)が共同開発した端末だ。JR東が駅ナカ店舗にO:der Kioskを導入するのはこれが初めてだ。
R・ベッカーズ池袋東口店では事前注文と決済が可能なモバイルオーダー&ペイの「O:der(オーダー)」を導入済み。更にセルフ注文決済端末を導入する運びとなった同店舗を、JR東は「未来型店舗」と位置付けている。JR東日本グループでは、今後も未来型店舗を増やしていくほか、端末の多言語化を計画している。