人気のメッセージングアプリFireChatを作っているOpen Gardenが、August Capital率いるシリーズAのラウンドで1080万ドルを調達した。そのほかの投資家はFirebolt Ventures、Future Perfect Ventures、Kima Ventures、Tseung Kwan Ventures、そしてSherpaloだ。これでOpen Gardenの資金調達総額は1280万ドルになった。
同社は最近FireChatを立ち上げたことによって、現実的な足がかりをつかんだ。この匿名メッセージングアプリは、そのほかの接続が使えない場合でも、メッシュネットワーキングによって近くのユーザ同士を接続する。OpenGardenが2012年のTechCrunch Disrupt NYでローンチしたときは、スマートフォンのユーザが互いに自分の接続性を共有しあうメッシュネットワーキングアプリの構築を目指していた。しかしその技術的にはすばらしい挑戦も、今年初めにFireChatを立ち上げるまでは、何の成果も実績もなかった。
今度の資金で同社は、FireChatの成長を促進し、今後の成長市場であるインド、ラテンアメリカ、アジアなどのモバイルアプリデベロッパとパートナーシップを築きたいと考えている。同社のネットワーキング技術はAPIをまだ公開していないが、デベロッパ市場に食い込むためにはそれをやらなければならない、と自覚している。いろんなアプリに使われるようになれば、メディアの露出が増え、知名度も上がるだろう。
OpenGardenのCEOで協同ファウンダのMicha Benolielは、今日の声明文の中で次のように述べている: “それはすでに、神様が壁に書いておられる。ピアツーピアネットワーキングはモバイルインターネットの未来だ。FireChatの人気は、近々に差し迫っている大規模なディスラプションの予兆だ。世界中の人びととコミュニティが、自分のスマートフォンと無料のアプリさえあれば‘自分だけのインターネット’を作れることを知っている。それは、既存のインフラストラクチャや既成勢力に依存しない”。
同社は今日(米国時間12/18)、FireChatのアップデートも発表し、写真共有やほかのユーザをフォローする機能が加わった、と述べた。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))