最新の情報によると、SamsungのAndroidスマートフォンの次世代フラグシップ・モデル、Galaxy S IVには4.99インチ 440ppiスーパーAMOLEDディスプレイが搭載されるという。一言でいえば、Samsungとして過去最高品質のディスプレイが投入されるわけだ。
これに加えて、部品の情報に詳しいDigiTimesの記事によれば、 SamsungのAMOLED液晶パネルには新しいピクセル・レイアウトが用いられているという。この情報は確認されていないし、どのみちGalaxyS IVが(多分4月に)発表されるまで確認されないだろう。しかし、Galaxy S IVが440ppiのディスプレイを備えるという情報はそうとう前から出まわっている。次世代Glaxy Sにはスーパー高精細度ディスプレイが搭載されると期待してもがっかりしないですむのではないか?
Samsungの新しいピクセル・レイアウトは六角形あるいはダイヤモンド型だという。従来の正方形の格子型よりも単位面積あたりのピクセル密度を高められるのだそうだ。
快適に見ることができるスクリーンサイズでは440ppiが在来型(正方形)のピクセル配置の限界だという(もっとも5インチというサイズが「快適」かどうかは主観の問題だが)。
しかしこの記事によるとSamsungが開発した新レイアウトでは、小型のスクリーンで440ppi以上の表示密度が可能になるという。新テクノロジーでスマートフォンの希少な表示スペースを拡大できるとなればディスプレイをめぐる競争は一層激化することになるだろう。
しかしピクセルの密度はディスプレイのパフォーマンスを測る一要素にすぎない。平均的なユーザーの視力では300ppi程度が視認できる限界だと言われているiPhone4が326ppiのRetinaディスプレイで初めてこの限界を破ったとされる。〔日本版:Wiredの記事によれば、視認性の限界は「12インチの距離で477ppi前後」というのが正しいという〕。
それ以来、スマートフォン・メーカーはディスプレイの高精細度競争を繰り広げてきた。ピクセル数を増やすためにディスプレイを大型化するという方法も採られた。しかしディスプレイを大型化すればピクセル密度は下がる。悪循環だ。
Galaxy S IVに事実440ppiディスプレイが搭載されるなら、上述の限界をはるかに超えたスーパー高精細度だ。しかしこのクラスのディスプレイを搭載するのはGalaxyだけではない。すでに発表されたSonyのXperia ZとHTCのDroid DNAはどちらも5インチ440ppiディスプレイを搭載する。
GS4はライバルの5インチ・スマートフォンに比べてだいぶ後発となるが、なにしろ人間の目には限界があるわけで新ピクセル・レイアウトが一般消費者の目にどれほどの差となって映るか注目だ。
スマートフォンの大画面化は少々行き過ぎとおもわれるが、ピクセル数の競争も同様の傾向ではなかろうか?
[via UberGizmo]
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)