編集部記:David Pakmanはニューヨークに拠点を置くベンチャーキャピタルVenrockのパートナーだ。アーリーステージのインターネット、デジタルメディア企業を中心に投資している。
Dollar Shave Clubのアーリーステージにおける投資家として私はDollar Shave ClubのCEOを務めるMichael DubinとUnileverによる買収、そしてこれまでの軌跡について話を聞いた。Venrockの「Running Through Walls」のポッドキャストでその様子を放送している。
この会社が初期の頃にローンチしたユーモアたっぷりのビデオを覚えている人も多いだろう。ネット上で大きな話題となったそのビデオは、会社のウェブサイトをクラッシュさせるほどの人気となった。「ビデオの人気が凄すぎて、もう会社が立ち直れないんじゃないかと思いました」とDubinは話す。
会社は見事に立ち直り、Dubinは男性の手入れの分野で確固たるブランドを築きあげた。彼は自社の物流センターを訪れたときに、ベルトコンベアを流れる大量の出荷待ち製品をみて、自社プロダクトがどれほど多くの人々の生活に役立っているかを目の当たりにし、会社の成功を確信したという。「アメリカ人の約3%は朝起きたらDollar Shave Clubの製品を使っているのです」。
Dubinはその昔、即興劇のクラスを取ったこともあり、ユーモアはいつでも会社のカルチャーで重要な役割を果たしてきた。彼はそのクラスで学んだことをCEOとしての仕事に生かしてきた。「台本なしでステージに立つことは、どんな困難にも立ち向かうための訓練になります。スタートアップ向けの最高のトレーニングでした」。
買収後もDubinは引き続きCEOとして新製品の開発と海外展開を中心とした「平常業務」を続けていく予定だ。Dublinによると「Unileverは世界で有数の先進的、革新的な一般消費材メーカー」で、Dollar Shave Clubの買収先として理想的な相手だという。
5年後には「ネットショッピングの概念に意味のある変化を与える」企業になることを目指しているとDubinは言う。
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(翻訳:Maki Itoi)