Tesla(テスラ)はかつて標準仕様だった黒塗りモデルを来月から1000ドル値上げすることをCEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏がツイートで語った。採算向上を狙った価格調整の一環だ。
ベーシックなホワイトが新たな(唯一の)無料標準車体カラーになることをマスク氏が後のツイートで付け加えた。同氏は価格変更の理由やそれ以上の詳細は明らかにしなかった。
自動車メーカーは利幅や売上を増やすためのツールとして、価格調整をしたり報奨を与えたりする。しかし今のテスラのやり方は(マスク氏が変更をツイートすることが多い)、何がうまくいくのか、顧客が何を受け入れるかを見極めるためのトライアルのように感じる。
テスラは失望の四半期を受け、このところ広報に力を入れている。去る4月、テスラは第1四半期決算で7.02億ドルという予想を上回る損失を計上し、期待はずれの出荷台数やコスト、価格設定の見直しなどの影響で黒字化への道が遠のいた。
広報活動の一環として、米国時間6月18日に同社は、最新ビデオゲーム Beach Buggy Racing 2をコレクションに加えた。ショウルームに招いた人たちにビデオゲームをプレイしてもらうプロモーションもスタートした。
今年、マスク氏は「フル自動運転」(FSD)の値上げについてツイートした。テスラ車は自動運転車ではない。同氏は、先進運転支援システムによるオートパイロットが改善を続けて将来は完全自動運転になると約束した。オートパイロットは標準装備になった。FSD機能のためのソフトウェアアップデートは6000ドルだ。
またテスラは、税優遇の減額によって販売が停滞するリスクも抱えている。マスク氏は株主総会でテスラ車、特にModel 3には需要の問題はないことを強調した。
マスク氏は水曜日に税優遇の減額をリマインドした。2018年に同社は20万台目の車を納車し、電気自動車の新車買う消費者に与えられる7500ドルの税額控除のカウントダウンが始まった。6月30日以降、税額控除は1875ドルに引き下げられる。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook )