(また)帰ってきたPalm、完全ワイヤレスイヤフォンをリリース

数週間前に「まだワイヤレスイヤフォンに参入していない家電メーカーはどこか」と聞かれていたら、私は答えに困ってあなたをぽかんと見詰めていたことだろう。ここ数年、誰もが少なくとも1つはBluetoothイヤフォンを発売したように思える。だがいたのだ、少なくとも1つ、持ちこたえていた会社が。


Palmを覚えているだろうか?もっと言えば、2018年にTCLがPalmのリブランドの立ち上げに協力したことを?TCLが発売したのはミニサイズの「ウルトラモバイル」と呼ばれるデバイスで、似たような携帯電話が多い中で、少なくとも斬新なものだった。そして、スプラッシュブラザーズの1人Stephen Curry(ステフィン・カリー)氏の承認(と投資)を得た。

画像クレジット:Palm

Palmの(非常にかわいい)PDAがアップデートされるかどうかはまだわからないが、同社は米国時間10月26日「Palm Buds Pro」で完全ワイヤレスイヤフォン市場に参入することを発表した。

この129ドル(約1万4700円、期間限定価格99ドル[約1万1300円])のイヤフォンは、より空気力学的に優れた黒いAirPodsのように見える。同社の説明によると、Beats by DreやSamsung(サムスン)のデザイナーを起用し「スタジオグレードのオーディオと強化された低音」とアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載しているとのこと。

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共同設立者のHoward Nuk(ハワード・ヌック)氏はリリースでこう述べている。「Palm Buds Proの最大の差別化ポイントは、スタジオグレードのオーディオと強化された低音に重点を置いていることです。また、当社のエンジニアは、市場で最も先進的なアクティブノイズキャンセリングと環境ノイズキャンセリングシステムの1つを開発しました。Palm Buds Proの先進的な6マイクANCシステムは、1つのイヤーバッドにつき3つの個別マイクを使用しており、最も臨場感のあるサウンド体験を実現し、風の強い状況でもクリアな通話を可能にしています」。

Palm Buds Proは、米国時間10月26日より予約受付を開始し、11月9日に発売される。カリー氏はリリースの中で「Palm Buds Proは、私のすべてのトレーニングセッションに最適です」と語っている。バスケットボール界のトップ選手であるカリー氏はそう言っているが、解釈はご自由に。

画像クレジット:Palm

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(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)

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TechCrunch Japan

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