マスク氏は5月、入手はしたものの長らく出番がない掘削機にサミュエル・ベケットの戯曲「ゴドーを待ちながら」に引っ掛けた名前”Godot”を与えていました。そして6月29日、「もう待つ必要はない。GodotはLAにトンネルの最初のセクションを掘り進めた」とツイート、ようやくその巨大な掘削機を始動させたことを明らかにしました。
No longer waiting for Godot. It has begun boring and just completed the first segment of tunnel in LA.
— Elon Musk (@elonmusk) 2017年6月28日
ただ、現在のところはGodotがどこからどこへ向けて穴を掘り始めたのかは明かしていません。
イーロン・マスクは2週間ほど前、ロサンゼルス市長と会談を持ち「有望な会話ができた」としつつも技術は問題ないが、許可を得るのが大変だとして、LAの地下に穴を掘り進める正式な許可が出たかどうかは明らかにしませんでした。とはいえ、それからしばらくして「最初のひと掻き」を報告するということは、少なくとも必要な公的手続きが進んでいると考えられます。
マスク氏は4月、LA市街の地下にトンネルを張り巡らせ、自動車やバイク、歩行者などを乗せて高速移動するライド式の地下交通コンセプト動画を公開しています。また5月には最初の路線として、ロサンゼルス国際空港からカルバーシティ、サンタモニカ、ウェストウッド、シャーマンオークスを結ぶルートを計画しているとInstagramに投稿していました。
Engadget 日本版からの転載。