LINE上で1日70円で傘を借りられる「アイカサ」を運営するNature Innovation Groupは1月14日、JR大宮駅、大宮アルシェ、そごう大宮店の3事業者との連携を発表した。具体的には、JR大宮駅の各出口6カ所・大宮アルシェ1カ所・そごう大宮店3カ所にアイカサスポットを設置する。
前述のとおりLINEを使っていれば、アイカサを利用する際に専用アプリの別途インストールは不要で、LINEでアイカサと友だちになることですぐに使える。アイカサスポットに設置されている施錠状態の傘に張られているQRコードをスマホで読み取ることで解錠・決済が可能になる。2020年1月8日時点で、登録人数は7万1179人、加盟店舗数は約750店となっている。約1カ月前の12月5日の時点でのユーザー数は6万3927人だったので1カ月でそれぞれ7000人強、約50社増えたことになる。
アイカサでは、傘を借りると1日ごとに70円が加算されていくが、6日以降から1カ月間は420円。ゲリラ豪雨など想定外の雨であっても、コンビニエンスストアで傘を購入するより安価に利用できる。借りた傘は最寄りのアイカサスポットに返却すればいい。決済方法は、クレジットカードのほかLINE Payを選べる。
Nature Innovation Groupは約1年前の2018年12月3日に渋谷エリアを中心とした50カ所でアイカサのサービスを開始。その後、京急アクセラレータープログラムの第2期に採用されるなど鉄道会社との連携を積極的に進めてきた。
現在では、品川駅周辺で京浜急行電鉄の所有不動産、小田急電鉄の新宿~町田間の各駅(参宮橋駅を除く)、西武鉄道の西武新宿線全線(西武新宿~本川越)、西日本鉄道の所有ビル14棟、そして2019年12月には東京駅近辺の41カ所にアイカサスポットが設置された。もちろん、新宿や池袋、秋葉原などの人が集まる地域も対応エリアで、地方展開では福岡市とも提携を果たしている。
同社の中長期的な計画としては、大宮駅西口のほかの場所や、高島屋やドンキ・ホーテなどがある大宮駅東口エリアにも展開を進めていくという。