“バリバリの営業会社”と評されるソーシャルリクルーティングが資金調達して「サイバーエージェント目指す」

ソーシャルリクルーティングは6月11日、グローバル・ブレインが運営するグローバル・ブレイン5号投資事業有限責任組合を割当先とした第三者割当増資を実施した。金額は非公開だが、数億円と見られる。

ソーシャルリクルーティングは2011年の創業。創業期にはインキュベーターのサムライインキュベートが出資している。

同社は、Facebookなどソーシャルメディアを活用した新卒採用支援のコンサルティング事業や説明会への送客事業を展開。導入社数は約400社で、年間でのサービス利用者数は20万人に上る。この数字は、就職活動対象者のうち約3分の1を占めるそうだ。また、事業単体での黒字化も達成している。また、海外人材を採用したい日本企業向けのサービスも展開中だ。

同社は直近まで代表の春日博文氏も現場に出ていたとのことだが、サムライインキュベートが支援する中でも一番の“営業会社”という評判を聞いていた。

だが今回の資金調達を契機に体制を一変。新規にメディアを立ち上げ、コンサルティング事業から、自社メディアや自社プロダクトによる事業を進めるという。「モデルにしているのはサイバーエージェント。営業中心の組織からBtoC中心の組織に変えようとしている」(春日氏)。また今後は海外進出をさらに加速化するとのことだ。


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TechCrunch Japan

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