16インチMacBook ProへRadeon Pro 5600M搭載可能に、Mac Proはユーザー増設可能なSSDキットが加わる

アップルは6月15日、16インチMacBook ProとMac Proに小幅なアップデートを実施した。

16インチMacBook Proは、オンラインストアなどでのGPUのCTOで、新たにRadeon Pro 5600M GPU(HBM2、8GB)を選べるようになった。アップルのプレスリリースによると、4GBのGDDR6メモリを備えたRadeon Pro 5500Mよりも最大75%、前世代の15インチMacBook Proに較べて最大3.5倍も高速になるとのこと。

CTOでRadeon Pro 5600Mに変更すると、16インチの下位モデルでは標準搭載のRadeon Pro 5300Mからプラス8万円の税別32万8800円、上位モデルでは標準搭載のRadeon Pro 5500Mからプラス7万円の税別35万8800円となる。

モバイル向けのGPUとしてのRadeon Pro 5600Mは、GeForce GTX 1660あたりの性能に相当すると思われるので、WindowsのゲーミングノートPCではミドルレンジの性能といえる。また、最新の3DゲームはWindowsやコンソールゲームがほとんどなので、多くのMacユーザーはゲームではなく動画編集でのパフォーマンスが気になるところだろう。このあたりは後日、実機でじっくりと検証したいところだ。

ちなみに、画面解像度はフルHDに落ちるもののミドルレンジクラスのGPUを搭載するWindowsのゲーミングノートPCは10万円台で購入できる。

一方のMac Proには、SSDキットが追加された。これにより、内蔵ストレージを工場出荷時のオリジナル構成からユーザーの手でアップグレードできるようになる。アップグレードできる容量は1/2/4/8TBをそれぞれ2基収容できる。

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TechCrunch Japan

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