17年以上69四半期連続で売上が増加しているデータセンターベンダーのEquinixとは

良い時も悪い時も一貫しているとき、そこには何か語るべきことがある。驚異的な一貫性で実績を上げる企業の1つが、国際的なデータセンターベンダーであるEquinix(エクイニクス)だ。同社によると、69四半期連続で売上高が増加しているという。

これは驚くべき記録だ。17年以上にわたり売上高が成長している。連勝が始まったのは2003年だということだ。当四半期も堅調だった。経済の混乱にもかかわらず四半期売上高は14億4500万ドル(約1500億円)と前年同期比6%増、前四半期比では2%増となった。同社は、企業がサーバー用にスペースをレンタルできるデータセンターを運営している。Equinixは、ラック、配線、冷却などのインフラを全てユーザーに提供し、ユーザーは必要な数だけラックを購入すればよい。

ワークロードの一部であっても自社のサーバーで管理している場合、自社で施設を運営するよりも、Equinixなどのベンダーからスペースを借りる方がはるかに費用対効果が高くなる可能性がある。

当四半期の新規顧客の中には、今月初めにOracle(オラクル)とのパートナーシップを発表したZoom(ズーム)とTikTok(ティクトク)が含まれている。両社はキャパシティの確保に奔走している。いずれの会社も動画を扱っているため、非常にさまざまなタイプのリソースを必要とする。

関連記事:Zoomが新型コロナによる需要増対応でOracleを選択するという驚きの結果

今回の決算の背景には、ストリーミングビデオやビデオ会議などの需要の大幅増加がある。何百万もの人々が自宅で仕事や勉強をしたり、気晴らしの対象を探している。もし同社の業績の継続性を疑うとしても、同社自身は継続できると信じている。同社の2020年の売上高の予想は58億7700万〜59億8500万ドル(約6300~6400億円)で、前年比で6〜8%増加する見込みだ。

これは反IBMと呼んでもいいかもしれない。IBMは、2012年から2018年まで不名誉なことに22四半期連続で売上高が減少し、その後ようやく止血する方法を見つけた。

Equnixの連続記録には前回経済が悪化した2008年から2010年の期間も含まれていると考えると記録はさらに印象的で、指摘する価値があると言えよう。

画像クレジット:Bob Sacha / Getty Imag

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。