市場調査の専門企業、Strategy Analyticsの最新のレポートによれば、世界のスマートフォン市場の第1四半期はSamsungとAppleが共にシェアを減らしたようだ。
AppleのシェアがAndroid陣営に押されて減少しているのは今に始まったことではないが、レポートによれば、Samsungが対前年同期比でシェアを減らしたのは2009年の第4四半期以来初めてのことだという。ライバルのAndroidメーカーが力をつけ韓国の巨人の勢いにも陰りがみえてきたようだ。
Galaxyブランドのスマートフォンはこの四半期に世界で8900万台出荷され、31%の市場シェアとなったが、昨年同期は32%だった。
一方Appleは世界で4370万台のiPhoneを出荷し、15%の市場シェアとなったが、昨年同期は17%だった。
Strategy Analyticsのレポートによると、SamsungとAppleのシェアの合計は昨年同期の50%から、今期は47%に減少した。
両巨頭が揃ってシェアを減少させる中、世界のスマートフォン売上は対前年同期比で33%増加し、2億8500万台となった。つまり市場規模は増加を続けているが、メーカー間の競争も激しくなっているということだ。
Strategy Analyticsによれば、Samsungはハイエンド機でAppleと、ローエンド機でHuaweiのような中国ブランドと厳しい競争を強いられているという。
Strategy Analyticsの上級アナリスト、Linda Suiによれば、HuaweiとLenovoはSamsung、Appleから今後もさらにシェアを奪うだろうという。Huaweiは今期5%のシェアを安定して確保し、Lenovoは対前年同期の4%から今期は5%にシェアを伸ばした。
Huaweiは特にヨーロッパで強く、Lenovoもロシアなど中国外の市場に積極的に進出している。ここ数ヶ月でLenovoのMotorola買収が各国政府から承認を受ければ、SamsungとAppleにとってはさらに手強いライバルが出現することになる。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)
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