2021年のフェイスブック年次開発者会議は6月2日に「F8 Refresh」としてバーチャル開催

新型コロナウイルスの懸念により、Facebook(フェイスブック)は2020年いくつかの試みの後に結局、年次開発者会議「F8」をキャンセルした。そして3月23日、同社はF8 Refreshというバーチャルのみのイベントを発表した。米国時間6月2日に1日限りのイベントとして開催すると述べた。こちらからF8 Refreshにサインアップできる。

現在、置かれている状況に即してすべての物事のサイズを適正化するというのは時代を「象徴するもの(Mark)」だ。F8はここ何年も規模とスコープを拡大してきたが(通常約5000人を集め、会場で多くのイベントがある)、Facebookは2021年を少し控えめなものにしようとしているようだ。

「Mark」というのはここでは重要な意味を持つ言葉だ。2021年キーノートにMark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏は登場しない、と同社は筆者に認めた。創業者でCEOの同氏の言葉の代わりに、プラットフォームパートナーシップ担当副社長Konstantinos Papamiltiadis(コンスタンティノス・パパミルティアディス)氏がイベントのオープニングプレゼンを行う。通常オープニングプレゼンでは同社の新たなサービス立ち上げについてアップデートがある。

会場開催の計画を前もって立てるのは今のところうまく機能しない、というのも現代を象徴するものだ。新型コロナウイルスをめぐっては感染、感染減少、そしてパンデミックの再発とこれまでにあまりにも多くの予期せぬ事態が展開され、発生から1年経った現在も世界の複数の当局はウイルスを抑え込むために活動をコントロール下に置こうとしている。

Facebookはこれまで、デベロッパーやパートナー、他の出席者が日程を確保して離れたところからの移動計画を立てられるよう、F8に出席する人々に余裕あるリードタイムを与えてきた。例えば2020年の2日間のイベントは2019年11月に発表された。もちろんその数カ月後に新型コロナウイルス感染症が発生し、2020年のF8はキャンセルを余儀なくされた一連のイベントの1つとなった。Facebookは当初、ローカルイベントに置き換える方策を模索したが、結局すべてをキャンセルした。

「F8は常に構築、そしてイノベートし、次に何がくるかと探している人々のすばらしいコミュニティを1カ所に集めてきました。そして過去1年にわたって、デベロッパーのコミュニティはあらゆる規模の事業者が変わった世界を受け入れてデジタルトランスフォーメーションを加速できるよう成長させました」とパパミルティアディス氏はブログへの投稿に記した。「これを認め、当社はF8をそのルーツに戻したいと考えています。祝福し、インスパイアし、そしてデベロッパーが成長するのをサポートする場所です」。

Facebookが6月にどんなトピックを取り上げるべきと考えているのか、というのが大きな疑問だ。現在候補として考えられている大きなテーマは、発展途上マーケットでどのように引き続き成長しようと計画しているのか、Clubhouseのような新興アプリに対抗するものを立ち上げるかどうか、立ち上げるとすればそれがどんなものになるのか、広告を超えてビジネスモデルをどのように多様化するか、 Noviとデジタル通貨Diemは立ち上げられるのか、Facebookがいかにプラットフォーム上の誤使用に引き続き取り組むのか、といったものだ。

巨大で影響力の大きな企業にとって、カバーすべきものは実に多い。しかし少なくとも今は、注力すべきものは控えめとみられる。大きな立ち上げや発表よりも、FacebookはF8でエコシステムとその中にいるデベロッパーにフォーカスし続けるようだ。パパミルティアディス氏はFacebook、Instagram、Messenger、WhatsApp、Oculusにビルトインするためのプロダクトツール、テクニカルディープダイブセッション、デモ、パネルに言及し、トピックは同氏が強調したエリアの中から取り上げられそうだ。

カテゴリー:イベント情報
タグ:FacebookF8 2021

画像クレジット:Andrej Sokolow/picture alliance / Getty Images

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(文:Ingrid Lunden、翻訳:Nariko Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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