24インチHD画面で世界最大のAndroidタブレットNabi Big Tab登場…家庭の情報センターになるか?

このBig Tabは、テレビに代わって一家の関心の中心になることを、ねらっている。

子ども用品のメーカーであるFuhuが今日発売したHD 20/24インチのNabi Big Tabは、一般的な家庭におけるコラボレーションと共有の拡大を支えたい、と願っている。

二機種とも上図のように金属フレームがあり、それはキックスタンドでもある。その容量性タッチスクリーンは15ポイント、プロセッサはクァドコアNVIDIA Tegra 4、メモリ16GBという仕様だ。 OSはAndroid 4.4.4を同社独自のBlue Morpho(TM)オペレーティングシステムがラップしている。

このタブレットは本来のNabiモードとペアレントモードで切り替えられる。ペアレントモードでは、ふつうのAndroidタブレットである。しかしそこで右へスワイプするとコントロールが現れ、Nabiモードに切り替えられる。Nabiモードは、子どもたちが使うアプリのランチャでもある。

Nabiモードには、いくつかの教育的アプリやゲームがある。たとえばBig Canvasアプリを使って子どもたちはお絵かき、アニメーション制作、ビデオの編集などができる。Wings Learning System(TM)には、幼稚園から小6までの算数と国語のレッスンが17000、問題が30万ある。そしてChore Listは親が子どものお手伝いリストを作るアプリだ。〔*: chore, 雑用、家事。〕

そして子ども向けにはたくさんのゲームや映画や本が揃っている。古典的なチェスやチェッカーもあり、ボードゲームや、エアホッケーのようなマルチプレイヤーゲームもある。

ビデオはDisney、Cartoon Network、それにCookie Jar Entertainmentのものが揃っている。Story Timeというアプリからは、iStoryTime Speakaboosの対話的eブックを読める。

Chore Listでお手伝いをしたり、Wings Learning Systemで良い点が取れると、Nabi coinという仮想通貨をもらえる。その仮想通貨で、音楽や映画、本、アプリなどを買える。買ってよいものは、ペアレントモードで親が決められる。

デベロッパはNabi SDKを使って、自分のゲームにNabi coinを統合できる。

Fuhuのねらいは、Nabiを一種の教育玩具であると同時に、親たちのための日常的なタブレットとして使ってもらうことだ。電池は30分しかもたないから、家庭電源からの使用が主だ。30分では、モバイルとしての利用は無理だね。

ペアレントモードで親ができるコントロールには、アプリやコンテンツの制限とともに、画面を見ている時間や、アプリを使っている時間の制限がある。

今では10インチのAndroidタブレットでも、画面の精細度はこのBig Tabより高いものがある。この大型画面向けに最適化されていないAndroidアプリが今のところ多い、と覚悟すべきだろう。個々のピクセルが見えてしまうアプリが、多いだろうね。

Nabi Big Tab HD 20”と24”はこの秋、449ドルと549ドルで発売される。アプリはほとんど同機の大型画面向けに最適化されていないし、電池寿命は短い、そしてペアレンタルコントロール(親によるコンテンツ等の制限)は、多くの子ども向け機種ですでにサポートされている。はたして同機は、テレビに代わる、家庭の会話と娯楽と勉強の中心として、一般消費者から認知されるだろうか?

〔余計な訳注: もっとほかの用途(業務用用途)がありそうだ。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。