25歳未満のコミュニティ構築に特化したソーシャルアプリのYuboが13億円調達、日本上陸を狙う

フランスを拠点とするスタートアップのYuboは、Iris CapitalとIdinvest Partnersがリードする投資ラウンドで1230万ドル(約13億円)を調達した。本ラウンドには、投資家のAlven、Sweet CapitalそしてVillage Globalも参加した。Yuboはここ数年で2500万ユーザーを獲得し、現在毎日数万人が利用登録している。

Yuboは25才未満の若い人向けのソーシャルメディアアプリで、ティーンエイジャーが友達を作ったり友情を育んだりするのをサポートすることに特化している。すでに人気のソーシャルメディアアプリと異なり、Yuboは「いいね」や「フォロワー」を重視していない。

その代わりに、Yuboはユーザーが友達と小さなコミュニティを築くことをサポートしている。例えば同社は、学校がユーザーにとってつまらない場所であっても、Yuboは居心地のいい場所にしたいと考えている。

新しい人との出会いに加えて、ユーザーは友達とつるむために会話をしたり、ライブのビデオストリームを作ったりできる。各ストリームは、ビデオとライブチャットを通じてやり取りをするマイクロコミュニティとなる。

2015年以降、Yuboのユーザーは100億ものメッセージをやり取りし、3000万ものライブビデオストリームを始めた。そして20億もの交友を生み出した。

間もなくユーザーは、スマホの表示を画面共有できるようになる。そして2020年には、スマホ以外でもYuboが利用でき、さらにビデオゲームのライブストリーミングといった新たな使い方ができるようにYubo Webをリリースする見込みだ。

今回の資金調達で、Yuboは新たなマーケットでユーザーを獲得したいと考えている。同社は米国、カナダ、英国、北欧、オーストラリア、フランスでユーザーを多く抱えているが、今後は日本とブラジルのユーザー獲得を狙っている。そして新たに35人を雇用する予定だ。

ビジネスモデルに関しては、2018年10月にアプリの収益化を始めた。新機能を使えるようになるアプリ内課金で、同社は2019年に、1000万ドルの収益を上げた。

Yuboはまた安全性を高めるためにも新たな資金を使う。これは、特に若い人が利用するプラットフォームでは続けていかなければならないプロセスだ。同社はすでに年齢確認のためにYotiと提携している。また、より安全に利用できるようにする特定の言葉をブロックするリスト作成も間もなく可能になる。

不適切なコンテンツを検知するための注意喚起ツールと、ライブストリームモデレーションアルゴリズムの開発に引き続き取り組むのに加えて、Yuboはモデレーションチームの増強も図る。同社は安全委員会を設置しており、Alex Holmes(アレッックス・ホルムズ)氏、Annie Mullins(アニー・ムリンズ)氏、Travis Bright(トラビス・ブライト)氏、Mick Moran(ミック・モラン)氏、Dr. Richard Graham(リチャード・グラハム博士)、Anne Collier(アン・コリアーズ)氏らが名を連ねている。

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(翻訳:Mizoguchi)