オンラインで家のリノベーションとインテリアデザインを提供するバンガロール拠点のスタートアップ、HomeLane(ホームレーン)は米国時間12月23日、3D視覚ツールを使った独自技術の拡大を目的として新たな資金調達ラウンドで、3000万ドル(約33億円)を調達したと発表した。
シリーズDであるこの資金調達ラウンドは、Evolvence India Fund(EIF)、Pidilite Group、FJ Labsが先導した。既存の投資家であるAccel Partners、Sequoia Capital、JSW Venturesもこのラウンドに参加し、HomeLaneがこれまでに調達した額は4600万ドル(約50億円)に到達した。
HomeLaneは、不動産所有者が新しいアパートや住宅における家具や備品の取り付けをサポートしている。同社はインドの7都市に16拠点の体験センターを所有し、新たな資金を技術インフラの拡大と、8〜10都市への事業拡大に利用する予定だ。
HomeLaneはLivspaceやUrban Ladderといった、他のオンライン家具販売業者や、実店舗と競合する。設立者のRama Harinath(ラマ・ハリナス)氏とSrikanth Iyer(スリカンス・アイアー)氏は、彼らのスタートアップはワンストップショップつまりキッチンからワードローブ、エンターテイメントユニットやシューズラックまで、あらゆるものを販売することと、家の所有者がリノベーションを終えるまでの納期保証とアフターサービスも提供している。
サイトでは不動産の所有者が間取り図をアップロードし、これを元にインテリアデザイナーが商品の提案、見積もり、家具や備品が設置された後の3Dイメージ画像を提供する。
HomeLaneの創設者でCEOのアイアー氏は、このスタートアップはEBIDTA(税引前利益に特別損失、支払利息、減価償却費を加算したもの)における、収益の実現に近づいていると述べた。2018年3月期の売上高は560万ドル(約6億1000万円)、純損失は410万ドル(約4億5000億円)だった。
Accel IndiaのパートナーであるPrashanth Prakash(プラシャンス・プラカシュ)氏は、「我々はHomelaneの現在の成長に非常に満足しており、インドの住宅改良における消費者セグメントの長期的な成長見通しを信じている」と述べた。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)