3Dプリントと3Dモデリングが利益を生む産業として成り立つか: CGTraderに努力の一端を見る

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3Dプリントと3Dモデリングが世の中の主流に入ってくるにつれて、その市場には小さな選手たちが続々と現れ、また資金の調達も活発化してきた。ここでは、CGTraderというスタートアップを取りあげよう。ここは最初、3Dデザイナーと3Dアーチストたちのマーケットプレースとしてスタートし、最近ではリトアニアのPractica Capitalから20万ユーロ近くを調達した。ファウンダはMarius Kalytis、会社はリトアニアの首都ヴィリニュスにある。

モデルの多くはビデオゲームのクリエイターや、そのほかの3Dマニア向けの、ものすごく細部に凝ったオブジェクトだ。しかし3Dモデルはオブジェクトを限定しないから、CGTraderは、ほとんどどんな仮想オブジェクトでも売るつもりでいる。

3Dモデル産業の大きな問題は、デザイナーやアーチストの印税率が、けたたましく低いことだ。モデルの作者は売上の40〜60%しかもらえないことが多く、もっと欲しければ排他的な契約に縛られる(一般販売ができない)。だから3Dモデルをインターネットで売ることは、デザイナーにとって魅力がなく、そこで業界の成長ものろくなる。しかしKalytisは曰く、CGTraderはフェアで、作者フレンドリーなマーケットプレースだ。

同社の取り分は一律6%、そして作者はこのプラットホームを、カスタマサポートやQ&Aなどの場としても利用できる。

“資金はこのマーケットプレースの技術的な面の充実とコミュニティの構築に使いたい。またデザイナーのための流通チャネルの拡大も重要だ。3Dプリントも、その対象市場になるだろう”、とKalytisは語る。馬の3Dモデルはささやかでも、でもそれだって、3Dプリントが将来利益を生んでいく、あらゆる多様を包括した市場を作るための、積み石の一つだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))