合衆国のドローンメーカーとしては最大の3D Roboticsが今日、同社のオープンソースの飛行制御アプリケーションTowerのローンチを発表した。これを使ってドローンヘリやドローン飛行機を、スマホやタブレットなどのAndroidデバイス上でコントロールする。このアプリケーションにはドローンを制御するための新しい方法もいくつかあるが、もっと重要なのは、デベロッパがドローンの新しい機能をこのアプリに自由に組み込めるので、アプリケーション全体をスクラッチで作るという車の再発明をする必要がないことだ。
これまで3D Robotics(3DR)のユーザは、同社のDroidPlannerアプリケーションを使って、オートフォローなどドローンの高度な機能の一部を制御していた。Towerはいわば、そのDroidPlannerの次期バージョン(DroidPlanner 3)で、二つの新しい機能が加わっている。
3DRのパイロットはこのアプリケーションを使って飛行をプログラムしたり、ウェイポイントの上空を旋回したり、また同社のFollow Meモードと“ドローニー(dronie)”機能を使って写真やビデオを撮る。このソフトウェアには、大型構造物の3Dスキャンを作るためのビルディングマッパーもある。この新バージョンではプランニングミッションもやや容易になり、とくに既存のプランに新しいウェイポイントを挿入するという、これまで非常に厄介だった処理が楽になった。来週3D Roboticsは、Droneshareのサポートも加える。この、飛行を追跡し共有し、パイロットをランキングするサイトは、現状ではDroidPlannerのベータバージョンでしか利用できない。
Towerの、ドローンのためのオープンなAPIで何ができるかをデモするために3DRは、TowerのAndroidアプリのほかにPebble用のアプリも作り、腕時計からでもドローンをコントロールできることを示している。
3DRのソフトウェアエンジニアリング担当VP Brandon Bassoによると、この新しいアプリケーションはMAVLinkプロトコルを使っているドローンならたいがいの機種で使える。3DR以外にも数社が、MAVLinkを使うドローンを作っている。それらを箱から出していきなりTowerが使える、とは行かないかもしれないが、使えるようにするためのデベロッパの作業は、比較的簡単なはずだ、という。
Bassoはこう語る: “どのドローンメーカーも自社の機のためのソフトウェアを自分で作る、という時代が来るかもしれないが、そんなときでも、それらのアプリケーションのドローン制御の基本的な部分には、3DRのコードが使われるはずだ。誰も、車輪を再発明したくないからね。そして、おかず的な機能だけを、彼らが自作するのさ”。そういう新しいアプリケーションをユーザに提供するために3DRは、今すでに、すべてのサードパーティツールを集積したアプリケーションもローンチしている。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))