Disrupt New York 2014のStartup Battlefieldで優勝したのはVurbだったけど、でも一般大衆向けのマスメディアがいちばん興奮して報じたのは、Minkだった。
Minkは、自分だけの化粧品を作るための3Dプリンタだ。あっと言わせるほど巧妙でしかもシンプルなアイデア、それはすべての偉大な製品やモダンアートに共通する特質だ。あまりにも単純なので、なんでこれを自分が思いつかなかったのか、とくやしい。Minkはまだプロトタイプの段階だが、予価は300ドルで、誰もが自分のうちでくつろぎながら、自分が本当に好きになれるメイクアップシェイドを自作できる。アイシャドウコンパクトは買えば5ドルから78ドルぐらいするし、流行もころころ変わる。それを考えるとMinkは相当な破壊的革新的な製品だ。
そこで、昨日のDisrupt NYの会場でMinkのファウンダGrace Choiをつかまえ、Mink誕生の秘話などを聞いてみた。
現在Minkは、女性一人だけのバンドだ。Choiが唯一のファウンダでただ一人の社員だ。すでに知財の弁護士と契約して特許も申請したが、経営者としてまだまだやるべきことは山のようにある。化粧品産業の市場規模は550億ドルと言われ、強力な既存企業が支配している。Choiの口数が少ないのも当然で、このインタビューではハードウェアや素材について詳しい話は聞けなかった。できるだけ近い機会に、あらためて話を聞きたいと思っている。
Choiは、若い女性はもっと自分自身と自分のセンスに自信を持つべきだ、と言い、そして女性のそんな強い生き方をサポートする道具がMintだ、と考えている。目の前にリアルに存在するChoiからは、起業家としての情熱、ハードウェア制作への熱意、そして新しい化粧品産業を作り出すのだ、という気概が伝わってくる。では、上のビデオでそのインタビューをご覧いただきたい。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))