数年間の構築の後、次世代通信こと5Gがついに登場した。もちろん、その普及には時間がかかる。また通信事業者は、年末までの数十都市へのエリア展開を予定している。ハードウェアに関しては、キャリアにもよるが1〜3台ほどのスマートフォンの選択肢がある。
5Gは世界的に次の重要なモバイルトレンドだとみなされているが、一夜にして実現するわけではない。Canalysのレポートによれば、2023年が重要な転換時期となり、5Gスマートフォンの出荷台数が4Gスマートフォンのそれを超えるという。これは、2019年の出荷台数をくわえて5年分の計算になる。もちろん、これは世界での出荷台数の話で、地域によって状況は異なるはずだ。
予測によれば、5Gスマートフォンの出荷台数は2023年に8億台に到達し、世界の年間スマートフォン出荷台数の51.4%に相当する。これにより、最初の5Gスマートフォンが今年発売されて以来の合計出荷台数は19億台に到達する。なおその割合は、北米が18.8%で中華圏が34%となる。
中国は2011年にアメリカを追い越して以来、最大のスマートフォン市場へと成長した。中国経済はハイエンドスマートフォン市場とともに減速しているが、5Gレースにおいても重要な役割を果たすだろう。
Canalysのモバイル部門のVPを務めるNicole Peng氏は、「5Gスマートフォンは政府の技術的な後押しと事業者の財政能力のおかげで、中国において急速に普及するだろう」と伝えている。「中国には5G機器のサプライヤーとスマートフォンベンダーも数多く存在し、今後数年にわたって積極的なマーケティングの後押しを担当するはずだ」
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)