ABBYY(日本)は大昔からOCR(optical character recognition, 光学式文字認識)ソフトを作っているが、今回そのソフトウェアをモバイルに持ち込んだ。画像中のテキストをリンクのようにアクション化したいときには、とても便利に使える。
それは、ABBYYのiOSアプリTextGrabber 6.0で、AppleのAppStoreにある。文字認識機能はリアルタイムで、インタフェイスのデザインもすっかり変わった。
テキストは、どんな背景のどんな色の文字でもよい。また写真の中でも、目の前の実画面でもよい。文字認識はリアルタイムでデバイス上で行われ、インターネットへの接続は要らない。61の言語を認識するが、それは類似製品中で最多だ。また得られたテキストは、コピー、編集、共有等ができ、有料拡張機能により104の言語に翻訳でき、VoiceOverに音読させることもできる。
そのテキストがリンクや電話番号、メールアドレス、番地、イベントの詳細などだったら、クリックしてアクションに結び付けられる(たとえばメールが開く)。QRコードも読む。
旅先で案内板などを見たときには、このアプリをとくに便利と感じるだろう。レストランのメニューなどでも、あなたの自国の言葉にすぐに翻訳してくれる。
それらの新しい機能は、ABBYY独自のReal-Time Recognition SDKで実装されている。写真をユーザーのデバイスに保存したりしないから、セキュリティの面でも安心だ。
TextGrabber for iOSは6月29日まではAppStoreで無料、それ以降は4ドル99セントだ。翻訳機能は、アプリ内購入で3ドル99セントだ。〔Android用はここ。〕