AIが最短3分で動画を自動生成する「VIDEO BRAIN」、音声の自動テロップ化なども可能に

PRやSNSを通じたブランドマーケティングにおいて動画コンテンツは非常に効果的だ。だが、クオリティーを追求すると膨大な時間や予算を吸い取られてしまう。

本日紹介する「VIDEO BRAIN(ビデオブレイン)」はそんな課題を解決するためのツールだ。2018年9月にβ版を発表後、花王や静岡銀行などの大手企業を中心に先行導入されている。

VIDEO BRAINは、AIが自動で動画編集をサポートしてくれる自動動画編集クラウド。動画編集などの専門知識がなくても、誰でも簡単に動画を編集できるのが特徴だ。

写真やテキストなどの素材を入稿すると、AIエンジンが入稿データを分析し、ストーリー性のある動画を自動で作成してくれる。動画の尺やサイズ、文言などを希望にあわせて微調整するだけで、最短3分での動画編集が可能だ。

おでかけ動画メディア「LeTRONC(ルトロン)」や動画広告サービスなどを展開するオープンエイトは2月20日、そんなAIサポートによる自動動画編集クラウドVIDEO BRAINに、4月からβ版として3つ新機能が追加される。

発表された新機能のうちの1つは、「多変量解析による複数動画生成」だ。テキストデータ、動画や静止画などの素材を入稿すると、AIが5タイプのクリエイティブバリエーションを自動生成してくれる。これまでは1タイプのみの生成だった。

次に紹介したい新機能は「音声自動テロップ化」。インタビュー動画など、音声が入ったMP4素材を入稿すると、動画に入っている音声をAIが認識し自動でテロップを挿入してくれる。手間のかかるテキスト書き起こし作業などが必要なくなるのは嬉しいことだ。

そして最後の新機能は「数千万点の動画・画像素材提供」。ユーザーが動画作成用の素材を持っていない場合でも、最適な動画や静止画等の素材を検索できたり、シーンに合う素材をAIが瞬時に探し出して提案してくれる。要するに、動画のためにわざわざ素材を撮影する手間が省ける。

オープンエイトでは写真やイラストなどのデジタル素材のマーケットプレイス「PIXTA(ピクスタ)」を運営するピクスタなどとのAPI連携を実施し、パートナー企業が展開する素材の一部をユーザーへ提供する。

写真、イラスト等を含めた素材点数は、PIXTAより3100万点以上が用意される予定。加えてLeTRONCの約1万点の動画コンテンツの素材も順次、実装を予定している。

オープンエイトはAIによる自動動画生成機能「LeTRONC AI(ルトロンAI)」を2017年10月に発表。同社で内々に活用されてきたこの機能を活用し、一般企業向けにクラウドサービスとして提供開始されることになったのがVIDEO BRAINだ。現在、月額15万円(契約期間1年)からのプランが用意されている。同プロダクトは2月20日にオフィシャルリリースされ、同社は現在、AI技術の活用に関する特許を出願中だ。

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TechCrunch Japan

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