AIスタートアップのシナモンが15億円調達、サントリー代表の新浪氏がアドバイザーに

文書読み取りエンジン「Flax Scanner」などを展開するシナモンは1月28日、SBIインベストメント、未来創生ファンドなどから15億円を調達したと発表した(融資含む)。また、2月1日よりサントリーホールディングス代表取締役の新浪剛史氏がアドバイザーに就任することも併せて発表された。今回のラウンドに参加した投資家は以下の通り。

  • SBIインベストメント
  • FFGベンチャービジネスパートナーズ
  • 伊藤忠テクノソリューションズ
  • Sony Innovation Fund
  • TIS
  • 未来創生ファンド
  • 野村ホールディングス
  • 住友商事
  • SMBCベンチャーキャピタル
  • 千本倖生氏
  • 石黒不二代氏

シリアルアントレプレナーの平野未来氏が率いるシナモンは、AIによってホワイトカラーの生産性を向上させることを目指すスタートアップだ。文書を読み取るOCRサービスのFlax Scanner、チャットボットの「Scuro Bot」、レコメンデーションエンジンの「Lapis Engine」などを展開している。また、直近では音声認識技術の「Rossa Voice」をプレローンチし、実証実験を開始している。

なかでも、同社の主力プロダクトであるFlax Scannerは読み取り精度が実データで95〜98%と高精度であることが特徴。独自にデータベースを構築することで、読み取りデータを自動補正するなどの機能もある。保険証や免許証のようにフォーマットが国単位で統一されている場合は、機械学習によって記載された文字を読み取ることは技術的なハードルは低い。しかし、Flax Scannerでは、例えばアンケート用紙などのように、統一されていないフォーマットでも高い精度で読み取りが可能だ。

今回の資金調達は2018年6月に実施したシリーズBに次ぐもの。同社は今回の資金調達により、海外におけるAI人材の獲得、AIプロダクトの基盤技術やプロダクトUIの強化などを進める。加えて、2018年12月に設立が完了したアメリカ法人を拠点に、今年から海外進出を本格化させていく構えだ。

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TechCrunch Japan

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