あなたはToDoリストを作るのが好きだろうか?にもかかわらず、計画したアイテムの達成に失敗してしまいがちではないだろうか?先延ばしをしがちな人を対象にした新しいアプリケーションが役立つかもしれない。単純なチェックリストや時間トラッカーの代わりに、Timeアプリは呼び出されると、アイテムに割り当てられた時間が無くなっていくにつれて、緑から黄色そして赤色に変化するタイマーを使って、あなたが手元のタスクをきちんとマイクロマネージするように仕向ける。
もちろん、App Storeには既に数多くのタイムトラッカー、ToDoリスト、そしてリマインダーアプリが存在する。だがTimeはリストをチェックしたり、活動を記録することよりも、目標を達成することにより重点を置いている。
きれいでわかりやすいインターフェイスをもち、そしてアカウント作成を最初にしろと迫ることもない。Timeアプリは、App Storeからダウンロードしただけですぐに使い始めることが可能だ。
一見したところ、このアプリはとても複雑には見えないが、その舞台裏にはちょっとしたAI技術が隠されている。
Timeを使用するには、まず実行する必要のあるタスクとそれにかかる時間を入力する。カウントダウンを開始するためには、リストにあるタスクをタップすれば良い。そうすればタイマーがスタートして、背景が緑色に変化する。「水位」が時間の経過とともにゆっくりと低下して、背景はやがて黄色になり、その後赤に変わる。タスク完了のためにもっと時間が必要だということがわかったときには、タスク上で水位を引き上げて時間を追加することができる。あるいは水位を一番下まで引き下げればそれは終了したことになる。
そして入力した時間内にタスクを完了しなかった場合には、Timeはオーバータイムモードに切り替わり、カウントダウンの代わりにカウントアップが始まる。(ミュートできるアラームのおかげでオーバータイムの開始を知ることができる)。
やっている作業にちょっとした完了プレッシャーをかけることで、Timeは仕事を達成するための役に立つだろう…まあ、このアプリを使い続ける十分な動機付けを維持できればの話だが。
Timeは使えば使うほど、よりスマートになって行く。サマリービューが残りのタスクを見せてくれる一方で、TimeのAI技術がそれまでの使用状況に基づいて、生産性に関するヒントを提供する。
Timeを使ってある特定のタスクを数回完了すると、AIが起動する。そのアルゴリズムは、たとえ同じように書かれていなくても、言語認識を用いてタスクの名前を関連付ける。例えば「code app」と「work on app」は、同じアイテムであると認識されることになるだろう。もし時間的な意味で繰り返し目標達成に失敗したならば、アプリは次回にはある程度の余分な時間を追加することを助言してくる。
このように、仕事に焦点を当てているにもかかわらず、Timeは特筆すべき事に、ティーンエイジャーによって開発されたものだ。Apple WWDC奨学金の受賞を繰り返す、17歳のShaan Singhと15歳のErik van der Plasが最初に出会ったのは、2014年のWWDC(Worldwide Developer Conference )のことだった、そして2人は翌年もまた一緒になった。
「僕が持っていたアイデアをErikに話したんだ、彼も同じことを思っていたけれど、僕は多くの人たちが仕事に集中できなくて困っていることに気がついたんだ」とSingh。
「 そして僕たちはTimeというソリューションにたどり着いたってわけさ。Timeに対する僕たちの目標は、人工知能を使ってユーザーの習慣から学んで、もし必要ならスケジュールの変更を助言することだったんだ。『もし誰もこれをダウンロードしてくれなくても、僕にはこれが必要なんだ!』って思っていたことを覚えてるよ」と彼は言った。
ローンチ後1週間が経ち、TimeはApp AnnieによればApp Store検索キーワード「time」でトップとなり、米国のApp Storeの有料「生産性向上アプリ部門」のトップ50に少しの間だけランクインした。
しかし、そのニッチさと99セントという価格を考えると、このようなアプリの市場はおそらく小さいままだろう。それでも、単純明快なアプリがただ欲しいときもある、そんなときにはTimeが役に立つ。
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(翻訳:Sako)