Airbnb(エアビーアンドビー)は同プラットフォーム経由で登録した未承認のパーティー開催を制限する規約を準備していたが、米国時間8月20日の決定は最大限に厳しいものだった。全世界であらゆるパーティーやイベントが禁止される。これには、最大収容人数16名という制限も加えられ、新ルールは「直ちに発効し、別途通知するまで永久に有効」であると同社は説明している。
Airbnbは、これまでも「未承認のパーティー」は常にルール違反だったことを指摘した。ただしこれまでは家の大きさや近隣の状況に応じて、ホストが自身の判断でAirbnb経由で小規模なパーティーを開くことは許されていた。
Airbnbは規約変更を伝えるブログ記事で、新型コロナウイルスによる世界的パンデミックとソーシャルディスタンスの必要性が、グループの集まりに関わるルール変更に至った理由の一つであり、パーティー会場としての利用を推奨するフラグを検索機能から削除したことを説明した。同時に、ホスト宿泊者ともに、新型コロナウイルス予防のための地域保険機関によるガイドラインに従うことを要求するポリシーも追加された。ガイドラインは、「実質的にパーティーやイベントを禁止するのにちょうどよかった」と同社は言った。
Airbnbによると、責任ある安全な行動を推奨することで十分であると当時は考えられていたが、地域のガイドライン変更によって、同プラットフォーム上の一部の人々が、掲載リストをバーやクラブもどきに利用していることがわかった。このため新たな全世界でのパーティー禁止に至った。これは「地域住民の健康にとって最善の利益」を優先するものだ」。
具体的には、ガイドラインは今後の予約でパーティーを明示的に禁止するとともに、16名の収容人数制限を加えた。Airbnbは、同プラットフォームを利用して予約を受け付けているブティックホテルや類似の施設のために、何らかの例外措置を検討している。また、宿泊ユーザーに対しては、パーティールールの説明と、規則に違反した場合に法的措置をとる可能性があることついて通知する準備を進めている。
Airbnbは最近同プラットフォームを通じて予約された施設で起きた殺人事件については言及していない。2月にカナダ・トロントで3名が殺害(Global News記事)され、昨年のハロウィンに起きたカリフォルニアの銃撃事件では5人が死亡(USA Today記事)した。2019年10月のその事件がきっかけで当時Airbnbは「パーティーハウス」禁止を実行し、2月の事件がさらなる措置の要求を呼び起こしていた。
関連記事:Airbnbが非公開で株式上場を申請、Q3かQ4に直接上場ではなく新規株式公開か
カテゴリー:シェアリングエコノミー
タグ:Airbnb
画像クレジット:TOSHIFUMI KITAMURA / Contributor / Getty Images
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook )