Alibaba、位置情報の測定や分析ツールを提供するPlaceIQに出資

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PlaceIQ は新たに大きな投資家を得た。中国のEコマース大手Alibabaだ。

両社は出資額について開示していない。これは戦略的な支援で、小規模な投資であり、PlaceIQが今年の初めに実施した、2500万ドルの調達ラウンド に付随する追加的な投資という。PlaceIQの共同ファウンダーでCEOのDuncan McCallは、これは大規模なパートナーシップの一環で、AlibabaはPlaceIQのテクノロジーを使用していくと話す。

「Alibabaの意図を代弁するつもりはありませんが、私が思うに、彼らは投資先というよりは、戦略パートナーを探していたのだと思います」とMcCallは言う。

PalceIQは位置情報とマーケターからの「ファースト・パーティー」データを組み合わせ、コンシュマーの行動の全体像を理解するための情報を提供する。例えば、誰かが車のディーラーを訪れたという情報だけでなく、その人が実際に車を購入しようとしているか、あるいはその人物がどういったテレビを視聴する傾向にあるかといった情報を組み合わせることができる。

AlibabaはPlaceIQのテクノロジーを多様な用途のために使用することができるMcCallは言う。例えば、マーケティング、商品レコメンド、より広範な意思決定のための情報提供などだ。

これはモバイル広告、さらには広告全般において位置情報がいかに有用なものになってきているかを示すことだと彼は考えている。「位置情報を売上やマーケティングに活用するというより、真にテクノロジーが意思決定を助けたり、ビジネスのインサイトを得ることにおいてそれが重要になってきているかを示しています」。

今後はPlaceIQはグローバルに展開することをMacCallは示唆し、そのためにこのようなパートナーシップモデルを継続すると話す。

「私たちのコアバリューはデータとテクノロジーにあります」と彼は言う。「新しい地域に進出を検討する時、その地域を牽引する企業を見つけ、共に展開できるようにしたいと思います」。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

投稿者:

TechCrunch Japan

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