Alphabetの2019年純利益は広告が好調で1.2兆円

Alphabet(アルファベット)は2月3日、2019年第4四半期と2019年通年決算を発表した。2018年に393億ドル(約4兆3000億円)だった売上高は2019年に461億ドル(約5兆10億円)へと成長。純利益も2018年の89億ドル(約9670億円)から2019年は107億ドル(約1兆1600億円)に増えた。

市場予想との比較では、予想を上回ったものもあればそうでないものもあった。利益は予想を上回ったが、売上高は予想に届かなかった。決算発表を受け、同社の株価は時間外取引で4%ほど下落している。

同社が発表した2019年第4四半期と2019年通年決算はいくつかの理由で注目に値する。第一に、AlphabetはYouTubeの広告売上高、そしてGoogle Cloudの売上高も開示した。どちらも今回が初めてだ。

YouTubeの2019年の広告売上高は151億ドル(約1兆6400億円)で、2018年の112億ドル(約1兆2000億円)から増加した。

Alphabetの新しい「Google Cloud」には同社のクラウドコンピューティングに関する全取り組みが詰まっている。YouTubeの広告が最も目を引くが、クラウドの売上高も我々が深く掘り下げたいものだ。

クラウドの第4四半期の売上高は26億1000万ドル(約2800億円)だったとGoogleは発表した。ここにはGmail/Docs/Drive/ハングアウトの企業版であるG SuiteとGoogleのクラウドインフラ売上高も含まれる。26億1000万ドルを基にしたランレートは100億ドル(約1兆860億円)を超える。2018年第4四半期クラウド売上高は17億1000万ドル(約1860億円)で、ランレートは68億4000万ドル(約7400億円)だった。

つまりGoogleのクラウドのランレートは昨年、53.6%成長したことになる。

2018年2月、当時Google CloudのCEOだったDiane Greene(ダイアン・グリーン)氏はグループの四半期売上高が10億ドル(約1090億円)だったとうれそうに発表した。昨年7月にはクラウドの四半期売上高が20億ドル(約2170億円)を超え、ランレートは80億ドル(約8700億円)になった。

Oracle(オラクル)で取締役を務めていたThomas Kurian(トーマス・クリアン)氏がグリーン氏の後を継ぎ、彼はGoogle Cloudを企業に売るためにOracleやSAPから多くのこの業界のベテランを連れてきた。これまでのところ短期間で目覚ましい成果をあげている。

Googleがクラウドで収益をあげている一方で、ライバル社も同時期にまた好調だった。

例を挙げると、Amazon(アマゾン)のクラウド売上高は同四半期に100億ドル(約1兆900億円)にわずかに届かなかった。直接比較するとGoogleの方がはるかに小さいが、この検索大手は追いつこうとしていて、結果を伴っている。Amazonの比較できるクラウドの数字は、SaaS売上高を含むGoogleの数字よりもインフラにフォーカスしている。

Microsoft(マイクロソフト)に目を向けると、SaaS (Office 365やDynamicsなど)と、四半期の売上高が125億ドル(約1兆3600億円)だったクラウドコンピューティング(Azure)を合算したクラウド売上高を発表している。これらは全て、Googleがライバルと張り合うには道のりは長いながらも、少なくともペースを速めていることを物語っている。

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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