Amazonはこの手のものとしては初となる実店舗を開店する、と今日(9月26日)午後発表した。木曜日、ニューヨークに“Amazon四つ星”店をオープンさせる。そこで売られる商品は全てが4スター以上で、トップセラーとなっているものかAmazonで人気となっている新製品だ。別の言葉で言うと、この店はAmazonのベスト製品への現実世界における効果的なイントロダクションとなる。
店はソーホー地区に位置し、クロスビーとラファイエット通りの間のスプリング通りにある。営業時間は月〜土曜日が午前10時〜午後9時、日曜日が午前11時〜午後8時だ。
Amazonが発表文で説明したところによると、四つ星店は“顧客が何を買っているか、何を愛用しているのかのリフレクション”だ。
巨大な自社eコマースサイトのおかげで、Amazonは何が売れているかを知っている。Amazonによると、この店で扱う商品の平均レーティングは4.4スターで、これらの商品は合計で180万もの5スターカスタマーレビューを集めている。
店は、人々がAmazonのウィッシュリストに加えるような“最もほしいもの”アイテムのセクションと、Amazonのアルゴリズムを使った“Amazonエクスクルーシブ”“よく一緒に買われるもの”セクションの2つに分けられる。また、“NYCで流行っているもの”セクションでローカル人気商品も扱う。
開店時は、カードゲームCodenames(4.8スター、カスタマーレビュー2000件超)、Lodgeの3.5インチ鋳鉄ミニフライパン(4.4スター、カスタマーレビュー1万900件超)、そして当然のことながらEcho Spot(4.5スター、カスタマーレビュー5600件超)やFire TV Stick(4.4スター、カスタマーレビュー19万7000件超)といった自社製品などが並ぶ。 SpotとFire TV Stickは今年のAmazonプライムデーでのトップセラーで、Amazon全体でのトップセラーでもある。
この店で面白いのは、値段の付け方だ。
プライム会員となっている買い物客はサイトと同じ価格で購入できる。一方でプライム会員でない人は店頭表示されている価格を払う。不動産の費用を考えると、この店はAmazonにとってお金のかかったユーザー引きつけ戦略の意味を持つ。プライム会員でない人はAmazon.comのディスカウントを受けるために店でプライム会員の無料トライアルに申し込むこともできる。
Amazonは近年、着実に実店舗を増やしている。スーパーWhole Foodsの買収で巨大な実店舗を手に入れ、特定マーケットでは新たなキャッシュレスストアAmazon Goも堅実に増やしつつある。またいくつかのAmazonブックストアもあり、米国各地でデバイス販売専門のポップアップ店舗も展開している。
四つ星店を、NYC内外含む他のロケーションにも出す計画があるのかについて、Amazonは明らかにしていない。
[原文へ]
(翻訳:Mizoguchi)