最近Greenpeaceが発行した “dirty cloud”に関する報告書から目をそらすためだろうか、今日(米国時間2/17)午前Amazonは環境に関する新たな決意として、二酸化炭素排出量削減計画を発表した。同社は2030年までにAmazon全出荷物の50%をネットゼロカーボンにすることを目標としている。
Amazonはこのプロジェクトを “Shipment Zero” と呼んでいる。長期計画の詳細は明らかにされていないが、Amazonは全社にわたる二酸化炭素排出量の公開を「関連する目標やプログラムとともに」後日発表すると言っている。これは、Amazonが他の維持可能目標についても進捗を報告するつもりであることを示しているようだ。
Amazonにとってこうした計画の透明化は重要だ。ビジネスがこの規模になると、環境、エネルギー消費、最終的には気候変動に与える影響は著しい。
現在Amazonが実行中のプログラムには、フラストレーション・フリー・バッケージングやShip in Own Container[商品の箱のまま出荷する]のほか、ソーラー・風力発電所や配送センター屋上のソーラーパネル、循環経済への投資などがあると発表資料に書かれている。そのために同社は科学者、技術者、製品デザイナー200人以上を雇い、Amazonのスケールを「顧客と地球のため」に活かす新しい方法の開発に専念させている。
その一環としてAmazonは、環境への影響を減らすために製品サプライヤーに対してフラストレーション・フリー・パッケージやそのまま発送できる箱の採用を推進している。
しかし、GreenpeaceによるとこれまでのAmazonの環境成績は必ずしもクリーンではない。
つい先日同団体は、Amazonが再生可能エネルギーへの転換計画を満たしていないと警告した。最新レポートによるとAmazonのバージニア州データセンターは電源のわずか12%が再生可能エネルギーであり、Facebookの37%、Microsoftの34%に遅れを取っている。
今日のニュースの中でAmazonはGreenPeaceのレポートについてわずかに言及した。
「Amazonは全世界基盤を100%再生可能エネルギーで賄う計画であり、順調に進んでいる」と同社の公式ブログに書かれている。
一方Amazonは、Greenpeaceのレポートが発表されてからまもなく、Windpower Engineering に対して詳しい声明を送り、Greenpeaceのデータは不正確であると訴えた。中でも、AWSとAmazonがバージニア州でソーラープロジェクトに投資していることを書き漏らしていることを指摘した。
Amazonは今年中にShipment Zeroを始めとする各プログラムの詳細を公表すると言った。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )