Amazonが衛星ブロードバンドに参入、SpaceXやOneWeb、Facebookも計画

Amazon(アマゾン)は地球低軌道に衛星コンステレーションによる高速インターネット網を構築する計画があることが、明らかになった。

GeekWireによれば、Amazonは3236個の人工衛星をKuiper Systemsの名のもとで打ち上げるため、米政府に資料を提出している。

Amazonは声明にて、「Project Kuiperは地球低軌道に衛星コンステレーションを構築し、低レイテンシかつ高速なブロードバンド接続を遠隔地に提供する」と伝えている。「これはブロードバンドインターネットへの接続方法がない数千万人のための長期的なプロジェクトだ。今後は、目的をともにする企業との提携を楽しみにしている」

地球を周る人工衛星

 

なお、プロジェクトの名称は惑星科学にて大きな業績を残した、米天文学者のジェラルド・カイパー氏から取られている。

また、人工衛星を利用した高速インターネットの提供は、大きな利益をもたらすものと推測されている。なぜなら、現在も地球上では38億人がインターネットにアクセスできていないからだ。

今年2月には、同じく衛星ブロードバンドサービスを計画しているOneWebが初の人工衛星を打ち上げた。同社は、Virgin、コカ・コーラ、Bharti Groupなどから30億ドル(約3300億円)の出資を受け入れている。

SpaceXも衛星ブロードバンドを計画しており、打ち上げロケットを所有していることから他社より優位な位置につけている。同社はStarlink計画として1万1000個の人工衛星を打ち上げる予定で、すでにプロトタイプの人工衛星を2機打ち上げている。

さらにFacebook(フェイスブック)も、衛星ブロードバンドサービスを計画している。IEEE Spectrumが公開した5月のレポートによれば、同社はPointView Techのもと、SpaceXのStarlinkよりも10倍高速なインターネットを提供する人工衛星「Athena」を開発している。

AmazonのKuiper計画は、人工衛星の打ち上げ用ロケットを開発しているジェフ・ベゾス氏のBlue Originを補完するものでもある。

それだけでなく、Blue Originは光回線レベルの衛星ブロードバンドサービスを計画しているTelesatとも、複数回のロケット打ち上げについて契約を交わしている。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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