Amazonは、199ドルの顔追跡機能付ショッピング用スマートフォン、Fire Phoneをつい先ほど発表した。そして、新参スマートフォンに大枚(通信会社との契約無しなら649ドル)をはたきたくない人々のために、同社はAmazon Primeサービス会費1年分を無料で付けることで、魅力を高めようとしている。
Amazon製品ページにこう書かれている。「期間限定で、Fire PhoneにはPrime 1年分が付いてきます」
つまり、Prime会費を計算に入れれば、Fire Phoneの値段は100ドルと考えることもできる ― 少なくともこのセールが終るまで。
すでにPrimeメンバーになっている人も、この特典を受けられる ― Amazonは、Fire Phone購入者のPrimeメンバー権を「追加費用なし」で1年延長すると言っている。
さらに、同じアカウントで複数のFire Phoneを買う場合は、無料Primeメンバー権が相当年数分延長される。
米国でのPrimeメンバー料金は年間99ドルで、Amazon販売製品の無料翌日配達、Amazonのビデオ・音楽ストリーミングサービス、およびKindle e-book貸出ライブラリーが利用できる。
無料Primeは、AmazonがFire Phoneを差別化するための手段の一つだが、スマートフォン新発売にあたり永久に続ける必要は感じていないようだ。もちろん、端末の需要に応じて今後変わる可能性もある。
Fire Phoneの他の(恒久的な)特徴で、Amazonが他の既存スマートフォン群から突出したいと考えているものに、前面カメラ4基でユーザーの視線を追跡することによって可能になった3D奥行き効果、AmazonのMayday 24時間ビデオカスタマーサービスの利用、および、カメラをリアル世界の物体に向けて、購入したり情報を得たりできるFireflyと呼ばれるアプリを、直接呼びだせるハードウェアボタンなどがある。
さらにAmazonは、わずかばかりの独自仮想通貨、 Amazon Coinsを、早期Fire Phone購入者に配布する。「期間限定で、Fire Phoneにはアプリ、ゲーム、およびアプリ内購入でに使える1000 Amazon Coins(10ドル相当)が付いてきます」と同社は言っている。
果たしてAmazonが、Fire Phoneの販売促進のために、より長期に渡るエコシステム特典を提供することになるのか、結果が注目される。あるいは、もっと高額のAmazon Coinsを無料配布するのか。
すべては、現在端末が持っている機能群と、同社の主要販売チャネルであるEコマースサイトのメインページによって、どれだけの需要を生み出せるかにかかっている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)