【抄訳】
本誌が得た情報によると、Amazonはスマートフォン二機種を開発中である。ひとつは低価格モデル、もうひとつは3Dの視線追跡インタフェイスがある。詳細情報は乏しいが、これらは今年の初めごろ得られた情報や噂とも合致している。
Amazonは、二つのデバイスを企画している。最初のそれは、これまで‘高価格’バージョンと噂されていたもので、3Dのユーザインタフェイスや視線追跡機能などがある。両デバイスを合わせて‘プロジェクトB’と呼ばれ、それが今年初めにWSJにリークされた。その後高価格モデルは’Duke’というコードネームで呼ばれるようになり、今では’Smith’になっている。計画では、発売は年内ではない。
デバイスの詳細はHacker Newsに匿名氏が投稿し、本誌の情報筋がその一部を確認した。
その細部はWSJの記事と符合している:
しかしこの企画に近い筋によると、予定されているハードウェア製品はきわめて幅広く、スマートフォンとセットトップボックスはそれらの一部にすぎない。ほかにも、オーディオストリーミングデバイスや3D画面のハイエンドスマートフォンなどが計画されている。
カリフォルニア州クパチーノにあるAmazonのR&D施設Lab126で、これらのデバイスは開発されてきた。それらの取り組みはプロジェクトA、B、C、Dなどと呼ばれ、アルファベットプロジェクトと総称されているという。
‘Smith’プロジェクトのデバイスには、強力なハードウェアが含まれているようだ。画面そのものは3Dではないが、4隅に搭載した計4基のカメラがユーザの目や頭の動きをとらえてインタフェイスを動かし、3Dの‘印象’を与える。ユーザの動きの捕捉をAppleがiOS 7でやってるように内部のセンサで行うのではなく、ユーザの視線とその位置の変化で行う。画面上のコンテンツの3D表現は、その方がより正確になるだろう*。〔*: センサはデバイスの動きはとらえるが、ユーザの顔・目の位置の変化はとらえない。〕
ソフトウェアが、ユーザの顔はとらえるがそのまわりの顔はとらえないようにするなど、テストが行われたようだ。3Dの像が、あなたの顔ではなく、友だちの顔の動きに合わせて変わったんじゃ困るものね。
また、これは最初のリリースには含まれないようだが、ユーザがそこらで撮った写真をAmazonのプロダクトとマッチさせて購入をすすめるという、画像認識機能も計画されている。上記HNの投稿には、ユーザにAmazonで買い物させることを前提として、製品のコスト転嫁を抑えられるだろう、とある。
このデバイスのOSについては情報がないが、Androidに3Dビューをサポートさせた改作バージョンであることは、間違いないだろう。聞くところによると、ユーザが頭を動かすとメディアプレーヤーのボタンが表示され、正面からは見えないスクリーンの端が、ちらっと見えたりするそうだ。
【中略】
これらのデバイスは今Amazonの社内で、鍵のかかった金属ケースに入った状態で一部の社員が試用している。在宅の技術者も含めて、社外持ち出しは許されていない。Lab126のそのフロアも鍵がかかり、出入り自由ではない。開発中のハードウェアに関するこのような守秘体制は、Appleでもおなじみのものだ。デバイスの開発チームは、サニーベールとシアトルの二か所に分けられている。
【後略】
画像クレジット: Puamelia
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))