Amazonが現実店舗における商品販売でまた一歩を進めた。Instant Pickupという新しいシステムはその名前のとおり即座に商品をピックアップできる。Amazonの顧客は一定の商品についてはAmazonプラットフォームで購入後、2分以内に受取りができる。
このプログラムは当面カリフォルニア大学バークレー校などアメリカの大学キャンパス5箇所でスタートした。 Reutersの記事によれば今年末までにアメリカ各地に拡大されるという。
Instant PickupsはAmazonの「注文後の待ち時間を最小化する」という目標への新たな挑戦で、これにはモバイル・デバイスの充電器、スナック、飲料などAmazon.comで大量に注文される商品が数百種類揃えられる。つまりInstant Pickup店舗はAmazonのオンライン購入者がひんぱに行う「衝動買い」に対応した販売システムだ。
Pickupにおける品揃えは、各店舗に配置されたAmazon社員が決定する。アイテムは集合郵便受けのような専用ロッカーに収納される。顧客がAmazonでアイテムを購入すると専用のキー・コードが発行されるので、このコードを使ってロッカーを開けばよい。価格は通常の宅配版より安く設定される。AmazonではInstant Pickupの運営の自動化を考えているが、スタート時点ではまだ実現していない。
当面Pickup店舗が置かれるのはバークレーの他にロサンゼルス、アトランタ、コロンバス、メリーランド州のカレッジ・パークに所在する各大学だ。
Instant Pickupシステムは現実店舗に関する最近のAmazonの一連の動きに適合する。Amazonは高級生鮮食品のスーパーマーケット、Whole Foodsを買収しているのでInstant Pikcupをこうした店舗の一角に設置することは容易だろう。Whole Foodsは各地の人口動態を考慮して最適な位置に出店している。こうした店舗が衝動買いにも対応できることになればさらに強みを増すだろう。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)