ゆっくりと、しかし着実に、Amazonは音声認識AIソフトウェア「Alexa」の機能を、数ある自社製ハードウェア製品に組み入れつつある。数週間前、Amazonはこの音声アシスタント機能を米国で提供中のTVストリーミング向けハードウェアソリューションに導入すると発表した。ここでいうハードウェアには上位機種のFire TVから、より小型でドングルベースのFire TV Stickなどが含まれる。
Fire TV Stickの新たに発表されたバージョンでは音声認識機能が組み込まれ、「Fire TV Stick with Alexa Voice Remote」という、さらに長くなった新名称での発売となる。このちょっと呼びづらい新バージョンの販売価格は前バージョンから据え置きの40ドルで、音声認識対応のリモコン(以前は単体で30ドルした)が付属している。リモコンからは音声コマンドでアプリの起動、プログラム検索、チャンネル選択などを操作できる。
視聴中のコンテンツがフルにAmazon対応の場合には、Alexa経由で早送りや早戻しも可能だ。またAmazon Echoベースの機能にも対応しているので、ユーザーは天気予報、宅配メニュー、ニュース、映画の上映時間などもソファーでくつろいだまま確認できる。
今回はドングルのハードウェアにもアップグレードが施され、搭載プロセッサはデュアルコアからクアッドコアになった。ソフトウェアのアップデートも年内に予定されており、新デザインのFire UIが登場するという。
米国時間の9月28日から開始した新型Fire TV Stickのプレオーダーは、10月20日に出荷予定となっている。10月末のハロウィン前にTV Stickをゲットしたユーザーには、Sling TV、Hulu、Amazon Videoの65ドル分のコンテンツ無料視聴もプレゼントされるそうだ。
〔編集部〕ちなみにプレオーダー受付開始から1日経った米国時間の9月29日現在、Amazon.comでのFire TV Stickのプレオーダーはすでに「現在在庫切れです」となっている。
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(翻訳:Ayako Teranishi / website)