Amazon Prime Videoが子どもと家族向けコンテンツを一般ユーザーにも無料で提供

【抄訳】

新型コロナウイルス感染症の蔓延で外出禁止を指示された家族のためにAmazon(アマゾン)は、Prime Videoの子ども向け動画を無料で提供する。コンテンツはAmazonの顧客なら誰でも視聴でき、その中にはAmazonオリジナルの子ども向け家族向けコンテンツや、またパートナーの作品からライセンスされた家族向け映画も含まれる。Amazonによると、コンテンツパートナーは今後もっと増やしていく予定だという。

この無料サービスのアメリカ版では、次のようなAmazonオリジナルの作品が提供される。

  • Click, Clack, Moo: Christmas at the Farm
  • Big Diaries
  • Costume Quest(コスチューム・クエスト)
  • Creative Galaxy(クリエイティブ・ギャラクシー)
  • Danger and Eggs(デンジャー&エッグ)
  • Dangerous Book for Boys(デンジャラス・ブック)
  • Gortimer Gibbons Life on Normal Street(ゴーティマー・ギボン ~ふしぎな日常~)
  • If You Give a Mouse a Cookie(もしもネズミにクッキーをあげると)
  • Jessy and Nessy(ジェシーとネシーのなんでかな?)
  • Just Add Magic(まほうのレシピ)
  • Just Add Magic: Mystery City(まほうのレシピ ~ミステリー・シティ~)
  • Little Big Awesome(レノンとグルコ ~ふたりはサイコー!~)
  • Lost in Oz(ロスト・イン・オズ)
  • Niko and the Sword of Light(ニコ~光の剣を持つ戦士~)
  • Pete the Cat(ねこのピート)
  • Sigmund and the Sea Monster(シグムンドとシーモンスターたち)
  • The Snowy Day(雪の日)
  • The Stinky and Dirty Snow
  • The Kicks(プリティ・シュート!)
  • Tumble Leaf(タンブルリーフ)
  • Wishenpoof(ウィッシュンプーフ!)

同じく米国でのライセンスされたコンテンツは、以下のとおりとなる。

  • Arthur
  • Bali
  • Caillou
  • Daniel Tiger’s Neighborhood
  • Design Squad
  • Dinosaur Train
  • FETCH! With Ruff Ruffman
  • Kraft’s Creatures
  • Martha Speaks
  • Nature Cat
  • Odd Quad
  • Peep and the Big Wide World
  • Peg + Cat
  • Postcards from Buster
  • Reading Rainbow
  • Ready Jet Go!
  • Wild Kratts
  • WordGirl
  • WorldWorld
  • Zoboomafoo
  • Rugrats All Grown Up
  • Knight Squad

アマゾンによると、Amazonオリジナルの子どもと家族向けシリーズは全世界で無料だが、ライセンスされたコンテンツは国によって異なる。

コンテンツの多くは学齢前から小学校低学年程度の子ども向けで、最近封切られた映画や大人向けの人気作品は含まれない。しかし、仕事を家でしなければならないが子どもがうるさいという親は、テレビをベビーシッター代わりに使えるかもしれない。

これまで主に、Amazonの無料テレビ番組や映画はAmazonプライムのユーザーに限定されていたが、今回の企画はPrime会員ではないAmazonアカウントのユーザーも利用できる。無登録の人は、これを機に一般ユーザーとして登録してもいいかもしれない。

なお、新型コロナウイルスが流行している現在、Sling TV、Huluの無料テレビニュースNBCU、Disney+などがAmazonのように無料やオンデマンドでコンテンツを提供している。

アマゾンによるこの無料サービスは、パソコンのウェブブラウザでPrime Videoにアクセスするだけでなくスマートフォンやスマートテレビ、Amazonの一連のFire製品、Apple TV、ゲーム機、ChromecastなどではPrime Videoアプリをダウンロードして利用できる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Amazonの新しいFire TV Stickはクアッドコア搭載、Alexa対応のリモコンも付属

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ゆっくりと、しかし着実に、Amazonは音声認識AIソフトウェア「Alexa」の機能を、数ある自社製ハードウェア製品に組み入れつつある。数週間前、Amazonはこの音声アシスタント機能を米国で提供中のTVストリーミング向けハードウェアソリューションに導入すると発表した。ここでいうハードウェアには上位機種のFire TVから、より小型でドングルベースのFire TV Stickなどが含まれる。

Fire TV Stickの新たに発表されたバージョンでは音声認識機能が組み込まれ、「Fire TV Stick with Alexa Voice Remote」という、さらに長くなった新名称での発売となる。このちょっと呼びづらい新バージョンの販売価格は前バージョンから据え置きの40ドルで、音声認識対応のリモコン(以前は単体で30ドルした)が付属している。リモコンからは音声コマンドでアプリの起動、プログラム検索、チャンネル選択などを操作できる。

視聴中のコンテンツがフルにAmazon対応の場合には、Alexa経由で早送りや早戻しも可能だ。またAmazon Echoベースの機能にも対応しているので、ユーザーは天気予報、宅配メニュー、ニュース、映画の上映時間などもソファーでくつろいだまま確認できる。

今回はドングルのハードウェアにもアップグレードが施され、搭載プロセッサはデュアルコアからクアッドコアになった。ソフトウェアのアップデートも年内に予定されており、新デザインのFire UIが登場するという。

米国時間の9月28日から開始した新型Fire TV Stickのプレオーダーは、10月20日に出荷予定となっている。10月末のハロウィン前にTV Stickをゲットしたユーザーには、Sling TV、Hulu、Amazon Videoの65ドル分のコンテンツ無料視聴もプレゼントされるそうだ。

〔編集部〕ちなみにプレオーダー受付開始から1日経った米国時間の9月29日現在、Amazon.comでのFire TV Stickのプレオーダーはすでに「現在在庫切れです」となっている。

原文へ

(翻訳:Ayako Teranishi / website

Amazon、新Fire TVでAppleに挑戦状

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これをホビーと呼んではいけない。Amazonのリビングルームへの野望は本気であり、メディアレシーバー、Fire TVの第2世代をまもなく発売する。同社は最初のFire TVを1年半前に発売し、そこには新たに強化されたApple TVと類似の機能が備わっていた。初代Fire TVは音声検索もアプリもゲームも持ち、新機種はさらに強力になっている。

Amazonの次期デバイスは、FCCウェブサイトに仮の名前で載ってたデバイスを見つけたDave Zatzによって暴露された。書類には新たにmicroSDカードスロットが、802.11ac、Bluetooth 4.1、イーサーネットポートおよびUSBポートと共に記載されている。しかし、ガジェットはハードウェア仕様だけで売れるわけではない。

現時点で、Fire TVのインターフェースが変わるのか、あるいはゲームにもっと焦点を当てるのかは不明だ ― いずれも新しいApple TVと正面から戦うために必要だ。そしてDave Zatzが指摘するように、4K出力は一部の人々にとってキラー機能になり得るが、まだはっきりしていない。

Amazonがこの新モデルをごく間近に発売する可能性は高い。例年この会社は新しいハードウェアを秋の始めに発表しており、現在Amazonは初代Fire TVを入手不可と表示している。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazon、メディア・ストリーミング・サービス、Fire TVを発表―セットトップ・ボックスは99ドル

Amazonが長く噂に上っていたメディア・ストリーミング・ハードウェア、Amazon Fire TVをついに公式に発表した。 Amazonはライバルたちがこの分野で行ってきたことを長らく観察して十分に学習してきた。満を持して発表したFire TVはシンプルな操作性や強力な機能などいろいろな面でライバルに対して差別化を図っていることが見てとれる。

シンプルで強力

Amazonがまず狙ったのはシンプルさだ。Amazon Fire TVは居間のテレビに接続する小さな黒い箱で、クオドコアCPUとAndroidベースの独自OSを採用している。2GBのRAMはライバルの2倍から4倍の容量がある。デュアルバンドのWi-Fiは高速なネットワーク接続を約束する。厚みは10セント硬貨(1.8cm)よりやや薄く、UIはPlexに多少似ている。

専用リモコンは7つのボタンとクリックホイールが設けられている。Playボタンを押すと待ち時間なしに即座に再生が始まる。メインのホームスクリーンにはカテゴリー、再生リスト、アクセス、ユーザーのビデオライブラリー、映画、テレビ番組、アプリ、写真、設定がタイル状に配置される。即時再生はライバルとの大きな差別化要素だ。これまでのメディア・ストリーミングではどれも多少のバッファリングが必要だった。

コンテンツ

Fire TVのプラットフォームはHTMLとAndroidベースのカスタムOSだ。Amazonによればデベロッパーがウェブアプリ、Google Playのアプリを移植するのは簡単だという。またAmazon Studiosからの独自コンテンツが提供されるのもFireのセールスポイントだ。

Amazonにとってメディア・ストリーミング事業の重要性は大きくなっている。Amazon Instant Videoサービスを開始してNetflixやHuluに挑戦しているだけではなく、AmazonStudiosでオリジナルのコンテンツ製作にも乗り出している。どちらの場合でも最終的に覇権を打ち立てるためにはセット・トップ・ボックスを通じて消費者の居間のテレビを支配することがカギとなってくる。

ライバル

AmazonはFireの発表に当ってライバルに対する優位性を強く主張した。曰く、Rokuの検索機能は貧弱、Apple TVのリモコンはテキスト入力が面倒、またどのサービスもストリーミング開始までバッファリングのための待ち時間がある、等々。またライバルのプラットフォームはそれぞれが閉鎖的エコシステムで、これも消費者にとって不利益となっているとAmazonは指摘した。たとえばAppleはInstant VideoをApple TVから排除している。Netflixの月額料金の他に、Microsoftは接続料金として年に60ドルを要求している。

パートナー、検索

Fire TVのローンチにあたってNetflixがパートナーとなったことも発表された。HBO GO、SHO Anytime、Pandora、Hulu、ESPNなどもすぐに後に続くという。コンテンツの検索やオプションの選択はテキストやクリックだけでなく、音声入力でも行える。確実な音声認識ができるようリモコンにはマイクが内蔵されている。Amazonは「一部のサービスと違ってわれわれの音声認識は実際に作動する」と述べたが、これは暗にMicrosoftなどのサービスを指したのだろう。検索はジャンル、タイトル、出演者、キーワード、コンテンツのソースなどをサポートする。

アプリと機能

コンテンツのストリーミング機能に加えて、Fire TVには写真アプリがインストールされている。このアプリはAmazon CloudDriveを通じてユーザーのスマートフォンの写真をシームレスにFire TVに取り込む。アップロードはバックグラウンドで自動的に行われ、Fire TVで即座に表示が可能だ。これはフォトストリームをiOSデバイスからApple TVに表示させるより手間が少ない.

X-rayというのはKindleの補助ツールだという。視聴している映画や番組のリリース日付、出演者、監督、脚本その他関連するメタ情報をFireTVと同期設定したKindle Fireタブレットに表示させることができる。 つまりKindle FireがFire TVのネーティブなセカンドスクリーンになるわけだ。来月にはX-rayは音楽にも拡張され、歌詞の表示をサポートするという。

なお音楽コンテンツはPandora、iHeartRadio、TuneInなどのパートナーに加えてAmazon自身の音楽サービスが提供する。またFree Timeという子供向けの機能が用意され、コンテンツが子供向けに確実にフィルターされる他、「恐竜」など子供に人気のあるカテゴリーが用意される。Free Time UnlimitedはNickelodeon子供向け番組が月額料金で見放題となるのオプションだ。

ゲーム

AmazonはGaming on Fire TVでゲーム専用機メーカーに挑戦しようとしている。Amazonは専用機ゲームを「価格が高すぎる」と批判し、Apple TVに対しては名指して「消費者は満足していない」と述べた。AmazonはEA、Disney、Gameloftその他のゲーム・ソフトの大手をパートナーとして新しいゲーミング環境を提供していくとしている。UbisoftとTake-Twoも提携パートナーに加わっている。

Amazonは「来月には数千のゲームタイトルが公開される」と約束した。ゲームの操作はFire TVのリモコン、専用アプリをインストールしたスマートフォン、タブレットの他に、Amazon独自のゲーム・コントローラーが利用できる。価格は40ドル。AmazonはFireTVでMinecraftをデモした。

Amazon Fire TVは今日(米国時間4/2)からアメリカ市場に99ドルで出荷される。購入者にはNetflixとAmazon Primeの30日間の無料トライアルがついてくる。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+